高校時代の監督「試合をやるたびに強くなった」
東京オリンピックのボクシング女子フライ級が25日から始まる。自衛隊(朝霞市)の並木月海(つきみ)選手(22)は千葉県出身だが、加須市の母校・花咲徳栄高校で力をつけた。在学中は1レベル上の平成国際大学とも一緒に練習した。恩師や同級生、後輩らからはメダル獲得を期待する声が上がっている。
ボクシング女子フライ級の並木月海選手を応援する花咲徳栄高校ボクシング部。右は木庭浩介監督=加須市花崎の花咲徳栄高校
花咲徳栄高と平成国際大のボクシング部を指導する木庭浩介監督(61)は並木選手について「高校時代は公式戦無敗。パンチ力が強く、ヒットの確率が高い。試合をやるたびに強くなった」と振り返る。
花咲徳栄高ボクシング部の2年生瀬能桜さんは「メンタルの強さと何事にも全力で取り組む姿勢が魅力。すごく尊敬している。みんなで応援している」とエールを送った。
並木選手の高校時代の同級生で久喜市の横内龍也さん(23)は、9月に東京・後楽園ホールでのプロ・デビュー戦(ウエルター級)を控えている。一足早く晴れ舞台に立つ同級生について「パンチが売り。左ストレートが得意。自衛隊に行って、フットワークがさらに良くなった」と期待する。
平成国際大の時に全日本ライト級で2位の山下真成美さん(24)は、東京・江戸川区のボクシングジムでトレーナーを務める。並木さんと仲が良く、「『東京オリンピックで金を取る』と言っていた。私も取ってくれると思っている」と話す。実力については「対戦したことがあるが、左ストレートに威力がある。体は小さい(153㌢)がフットワークが上手で、考えて動く。戦い方がうまい」と評する。一方で、「リングから下りると、かわいい笑顔の人で料理好き」と打ち明けた。
並木選手を中学生時代から知る矢代フィットネスクラブ(東京・台東区)のマネジャー岡田(旧姓矢代)由希さん(37)は、平成国際大の卒業生で、日本ボクシング連盟女子強化委員を務めている。
「並木さんは、いつもにこにこしていて人懐こい」と人柄の良さを挙げながら、「ガッツがすごい。花咲徳栄高のボクシング部の道場に通ってから、矢代フィットネスクラブでもボクシングの練習をした」と紹介。そして、「並木さんの五輪での金メダルを信じている」と期待を込めた。
=埼玉新聞2021年7月25日付け16面掲載=
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