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ラグビーフェスでライバル3校OBが熱戦

試合満喫、交流深める

 埼玉ラグビーフェスティバルが6月29日、熊谷市上川上の熊谷ラグビー場で行われた。31回目の今年は初めて、県内高校のOB戦を開催。かつて県内でしのぎを削り、全国の舞台でも活躍してきた県立熊谷工業高校正智深谷高校県立深谷高校のOBたちが、熱戦を繰り広げた。

 

対戦する正智深谷高校と県立熊谷工業高校のOBチーム=6月29日、熊谷市上川上の熊谷ラグビー場

 

 OB戦は15分ハーフで実施。3校による総当たりで交流を深めた。全国高校大会で県勢唯一の花園優勝を飾った熊谷工業高校は、頂点に立った1990年度の第70回大会で控えメンバーだった門園健さん(52)が、同校OBの最年長メンバーとしてプレー。「ほかの高校にも参加してもらい、もっと横のつながりをつくれたらいい」と願う。
 深谷高校OBでは、2005年度の花園大会に初出場した時の主将、清水祐哉さん(38)が参加。県立滑川総合高校教諭の清水さんはラグビー部を立ち上げ、監督を務めている。「高校時代は競技場で会うとピリピリした雰囲気があったけれど、今は同じラグビーファミリー。ノーサイドの精神が感じられて良かった」と試合を満喫した。
 正智深谷高校のOBチームでは、元日本代表の篠塚公史さん(41)が迫力ある突破を見せた。篠塚さんは、母校が県内で好成績を挙げられなくなった現状を残念がり、「正智の名前が忘れられてほしくない」と復活を期待。自身は2016~17年シーズンでサントリー(現リーグワン、東京SG)を離れ第一線を退いたが、現在も社内の社会人チームに所属する。「生涯現役でいく。プレーするのは楽しいから」とほほ笑んだ。
 主催した県ラグビー協会の新井均理事長(64)は、「開催して良かった」と新たな試みに手応えを示す。「声をかけたものの、出られなかったチームもある。そうした学校も加え、来年以降も続けられるといい」と展望した。

 

=埼玉新聞2025年7月5日付け11面掲載=

 

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