経験還元し底上げへ
ラグビーの第24回関東高校都県対抗戦は17日、茨城県水戸市立サッカー・ラグビー場で行われ、A組の埼玉は群馬に36―7で勝利して初の連覇を達成。埼玉は来年も最上位のA組で戦う。
2連覇を達成した埼玉選抜の選手たちとスタッフ陣
埼玉は前半7分、ラインアウトモールからの連続攻撃でフランカー高野(川越)が先制。前半だけで計4トライを挙げて突き放した。後半も勢いそのまま、2分と7分にSH小久保(熊谷工)が連続トライ。チーム一丸の守備で群馬を1トライに抑えて逃げ切った。
埼玉チームは、県内の8校から選出された25人の選手で編成。選手たちは大会前日の16日午後から合宿を行い、約2時間練習。寝食を共にし、戦略を話し合うなど主体的に交流を深めた。主将を務めたフッカー新井(深谷)は「楽しくやろうとずっと言っていた。みんなが声をかけ合ってくれた」と充実感をにじませた。
同大会は各都県のレベルアップを図るとともに、より多くのチームから選手を選抜することでラグビーの普及に貢献する目的で実施。選手は県新人大会3位以下のチームからセレクションなどによって選ばれた。
2年連続で選ばれたロックの小菅(鷲宮)はフル出場し、体を張ったプレーでチームを盛り上げた。昨年は力の差を痛感し、この1年間は個人の技術、筋力向上に努めてきた。今大会は「全員でタックルに行けば前で止められる。自分のチームはまだそれが足りていない」と経験をチームに還元するつもりだ。
指揮を執った小松監督(川口)は選手のコミュニケーション能力を高く評価。例年、この大会での経験が選手たちの自信やプレーの強度向上につながっていると実感する。「(県新人大会の)3位以下にも十分良い選手がいる。自分のチームを強くできるような人材に育ってほしい」と今後の活躍を熱望した。
県高体連ラグビー専門部の宮本委員長(大宮)は、今大会が技術強化や優れた選手の発掘にもつながると話し「経験をそれぞれのチームに持ち帰って、埼玉全体のレベルアップにつなげてくれたらいい」と好循環に期待した。
都県対抗戦A組 埼玉―群馬 前半29分、埼玉のロック小菅(中央)が攻め込む
=埼玉新聞2024年2月18日付け8面掲載=
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