埼玉新聞社 高校受験ナビ

世代超えて連携を 川越高第1回交流会に170人

 川越市の県立川越高校(小出和重校長)の20代から88歳までの卒業生を集めた「第1回くすのき交流会」(同校同窓会主催)が16日、東京都千代田区の明治安田ホールで開かれ、約170人が出席した。あいさつした同窓会長で、明治安田生命の根岸秋男会長は「新しい交流の場として準備してきた。連携によって価値が生まれる。働く世代の若い同窓生にも参加してもらい、互いの課題解決へネットワークを広げてほしい」と呼びかけた。

 

迫力ある応援部の熱演に拍手を送る川越高校交流会の参加者ら=16日、東京都千代田区の明治安田ホール

 

 同校同窓会によると、同会の活動はほとんど65歳以上のメンバーで担われているという。交流会開催に尽力した元副会長で、岩堀建設工業会長の岩堀弘明さんは、ほかの学校に比べ、同校の卒業生の交流が少ないことを指摘。自身が二十数年前、山岳部のOB会をつくった経験に基づき、交流の大切さと楽しみを語った。
 当日は、同校応援部が、校歌や応援歌の演舞を力強く披露。迫力ある懐かしい姿に会場から盛んな拍手が送られた。乾杯の発声をしたノーベル賞受賞者の梶田隆章さん=東京大学卓越教授=は、「応援団の演舞で四十数年前を思い出した。高校の3年間、充実した時を過ごした。皆さんの集まる機会もできたので、これからどうするか夢を語り合う場としてほしい」と、杯を上げた。
 司会は、同校OBでスポーツの実況で知られる元NHKアナウンサーの山本浩さん(70)=法政大学教授=が担当。交流会の名は、同校正門の前に立つクスノキにちなんでいる。参加した同校サッカー部OBの中島涼輔さん(32)は現在、「コエド川越FC」を立ち上げ、川越からJリーグ昇格を目指している。「地域を超えていろいろな人に出会え、知ってもらえてうれしい。若手の参加を増やしていきたい」と、声を弾ませた。

 

=埼玉新聞2023年12月18日付け14面掲載=

 

サイト内の県立川越高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴~学校からのメッセージ~

創立124年目となる本校では、生徒全員が「志」を高く持ち、自己実現に向けて第一志望の大学に進学すべく勉強に励んでいます。部活動や生徒会活動もさかんで、特に「くすのき祭」と呼ばれる文化祭は有名です。

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP