SNSで協力喚起
さいたま市立浦和高校(浦和区元町)のJRC(青少年赤十字)同好会の生徒5人が24日、今年1月に発生したトンガの噴火津波災害や、ウクライナの人道支援などに対する募金4万6947円を日本赤十字社県支部に届けた。
生徒たちが集めた募金は日赤を通じて、トンガの噴火津波災害の復興活動支援や、ロシアによる軍事侵攻が激化するウクライナの人道支援、避難民を受け入れる周辺国などでの救援活動支援に役立てられる。同支部の森尾博之事務局長は「若い皆さんが世の中のことに目を向け、行動につなげていく姿勢に心強く感じる」と感謝した。
生徒たちは今年1月、インドネシア赤十字社と防災をテーマに情報交換するオンライン交流会を実施し、海外の防災教育などについて学んだ。トンガでの災害を心配していた生徒たちは、交流会への参加をきっかけに募金活動を行うことに。学年末テストが終わるとすぐに準備に取り掛かり、ポスターやSNSなどを通じて協力を呼び掛けた。
準備の最中にウクライナへの軍事侵攻が激化した。「困っている人、苦しんでいる人のために今できることをしたい」との思いから、ウクライナへの募金も同時に行うことを決めた。5人で手分けして3日間にわたり、校内だけでなく一貫校の中学でも募金活動を行った。
同好会の会長を務めるガーナーアンジェリーすみれさん(16)は、「みんなが温かい気持ちで募金を入れてくれて、思っていたよりも多く集めることができた。一刻も早く困っている人や苦しんでいる人たちが元の生活に戻れることを願っている」と話していた。
=埼玉新聞2022年3月31日付け14面掲載=
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