3年ぶり20㌔で開催
熊谷市大原の県立熊谷高校(加藤哲也校長、生徒数956人)で、伝統行事の「40キロハイク」が3年ぶりに開催された。コロナ禍で数々の行事を自粛せざるを得ない中、半分の距離の20㌔にすることで実施に踏み切った。
早朝、荒川河川敷に集合した全校生徒らは「熊高魂を見せましょう」の加藤校長のエールと共にスタート。密を避けるために5分ごと9回に分散しゴールの寄居町の鉢形城跡を目指した。高下駄で歩き通した応援団長の杉浦由典さん(17)は、「SNSで先輩方の自己への挑戦の姿を見ました。自分なりに試行錯誤しながら挑むことができました」と汗をぬぐった。1位は陸上部3年の高橋玲太さんで1時間19分50秒で駆け抜けた。
加藤校長は「伝統の灯を消すわけにはいかない。現3年生が一度も伝統行事を経験せずに卒業となるのは避けたかった」と語った。実行委員長の2年生濱川朋恩さん(16)は4度もコースを下見。「地元や沿道地域、PTAの支援と理解があり実現できたことに感謝しかありません。来年以降も熊高生のあるべき姿を見せていきたい」と話していた。
=埼玉新聞2022年6月6日付け11面掲載=
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