免疫と紅茶の基礎学ぶ—花咲徳栄高校

食育実践科の生徒へ

キリンビバレッジが「食」の出張授業

キリンビバレッジ社員の説明を真剣な表情で聞く生徒ら＝１１日、加須市花崎の花咲徳栄高校

　キリンビバレッジ（東京都中野区）は、花咲徳栄高校（加須市花崎、田中一夫校長）で同校食育実践科の１、２年生１４４人を対象に、食にまつわる特別授業を開催した。
　昨年１１月に行われた高校生の料理コンテスト「うまいもん甲子園」に同校が出場した際、大会に協賛していた同社との出会いが開催のきっかけ。この日は免疫と紅茶をテーマにセミナー形式で行われた。
　紅茶セミナーでは同社の社員が紅茶の歴史や茶葉の秘密、おいしい紅茶のいれ方について講演。「世界三大銘茶はダージリン（インド）、ウバ（スリランカ）、キーマン（中国）で、産地によって特徴が違う。『午後の紅茶』シリーズは香りが良く、冷やしても濁らないスリランカ産にこだわっている。美味しい紅茶の淹れ方のポイントは、水に酸素を含ませ、湯に対流ができるほど高温でいれること」と話した。
　同校食育実践科の曾田友紀教諭は「将来、食に関わる仕事に就くとき、紅茶の特徴を知っているだけで武器になる。新型コロナが収束すれば、試飲や食べ合わせなどの実技も交えて教えてもらいたい」と話し、同社首都圏地区本部東京支社の富岡泰治支社長は「今回は食育実践科の生徒に免疫と紅茶の基礎知識を学んでもらったが、スポーツ強豪校でもあるので、今後はスポーツに関わる免疫効果のセミナーも開催できれば」と先を見据えていた。

＝埼玉新聞２０２２年３月２３日付け１９面掲載＝

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