大宮商業高校3年の浪江悠人さん(18)が、全国商業高校協会(全商)が主催する検定試験の全9種目で1級を取得した。同校初の快挙に浪江さんは「高校生活で頑張ってきた証しになる」と喜びつつ、将来の夢に向けてさらなる飛躍を誓う。

全商検定9種目で1級を取得した浪江悠人さん=13日、大宮商業高校
検定試験はビジネス計算実務、簿記実務、情報処理などの計9種目。全商によると、2024年度の9冠達成者は全国で77人、埼玉県は0人だった。
自宅から近いとの理由で同校を選んだ浪江さんだが、入学後、商業の楽しさに目覚めた。希望する大学の推薦入試出願要件だった6種目合格を目指し、勉強を開始。25年12月に9冠を達成した。
浪江さんによると、学校から帰宅後は毎日3時間ほど机に向かった。机の上にペンと問題集以外を置かないことが、集中力継続のポイントだったという。夏休みや冬休みの勉強時間は1日7~8時間にも及んだが、「合格した時に『よかった』と安心できるので、それまでは頑張ろうと無心だった。合格する頃には次の検定があるので、一息つけるくらいの感じでした」と振り返る。
担任の末永恒太郎教諭(46)は、浪江さんについて「冷静沈着でストイック。モチベーションを保ちながら、目標に向かって進んでいく姿勢が素晴らしい」と称賛。学校での空き時間も勉強に充てつつ、検定を受ける他の生徒からの質問に応じる姿が印象に残っているという。
浪江さんは日商簿記検定2級にも一発合格し、同検定1級で初めて不合格を経験した。「自分の将来につながる試験の一つだったので、すごく悔しかった。何度でも挑戦し、絶対に受かりたい」と前を見据える。
将来の目標は、会計分野の国家資格の最高峰である公認会計士。浪江さんは「大学在学中に試験に合格したい」と表情を引き締めた。
=埼玉新聞2026年1月16日付け8面掲載=
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