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全国高校サッカー埼玉大会 頂点目指す48校 組み合わせ抽選会

昌平は準々、西武台3回戦から

 サッカーの第104回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)決勝トーナメント(10月12日開幕)の開会式と組み合わせ抽選会が22日、埼玉スタジアムで行われ、昌平の伊藤隆寛主将が選手宣誓を行い、出場48チームの組み合わせが決定した。
 48チームの内訳は1次予選を突破した26チームに加え、6月の全国高校総体県予選の8強と県U―18(18歳以下)Sリーグ参加の14チーム。U―18プレミアリーグ東地区に所属する第1シード昌平は11月1日の準々決勝から、同プリンスリーグ関東2部の第2シード西武台は10月25日の3回戦から登場する。
 決勝は11月16日(午後2時5分)に埼玉スタジアムで行われ、優勝校が全国高校選手権(12月28日~来年1月12日)に出場する。

 

選手層厚くV奪還へ

真剣な表情でくじを引く各校の主将たち=22日午後、埼玉スタジアム

 

 王座奪還に燃える昌平は2大会ぶり7度目の頂点を狙う。芦田監督は「まだ試合まで時間があるので、しっかりボールを保持するゲームを意識し、一人一人の守備範囲を広げていきたい」と着実にチーム力の底上げを図っている。
 前回覇者として迎えた今夏の全国高校総体(インターハイ)では8強止まり。準々決勝は大津(熊本)に0―5で敗れたものの、長(おさ)とJ1湘南に加入内定している山口のMF陣を中心とした攻撃力は健在で厚い選手層を誇る。
 12チームが参加するプレミアリーグ東地区では4勝2分け8敗の11位と苦戦も、主将の伊藤は「ネガティブには捉えていない。練習の雰囲気もいい。守備があって攻撃が生きる」と走り込みを行い、ボール奪取力とプレスの強化に力を入れた。
 近年は優勝候補筆頭に上げられるも前回は準々決勝で敗れ、悔しさを味わった。山口は「インターハイで敗れて以降、一人一人の気持ちが高まってきた。試合では攻めの時間をつくり、敵陣で動き回る」と全国区の実力を発揮する。

 

力結集し攻撃で圧倒

 高い攻撃力を武器に、西武台が4大会ぶりの頂点を狙う。暫定3位につけるプリンスリーグ関東2部は12試合でリーグ最多の25得点を記録。6ゴールのFW太田を筆頭に、計13人が得点を挙げるなど選手層の厚さと多彩な攻撃で存在感を放つ。
 6月の県高校総体決勝は昌平に0―1で惜敗した。今夏は大津(熊本)、神村学園(鹿児島)など強豪校との練習試合を重ね、チーム力を上げた。主将の高倉は「目指すのは全国選手権出場。一戦一戦、全員の力で優勝を狙う」と気合十分だ。

 

県内2冠へ好調維持

成徳大深谷

 4月の関東高校大会県予選を制した成徳大深谷は第3シードで登場。全国高校総体県予選の準決勝ではカテゴリが上のリーグに所属する西武台に敗退も県U―18(18歳以下)S1リーグでは首位を走り、12試合で21得点と好調を維持している。
 多彩な攻撃と持ち味のセットプレーで試合を組み立てる。為谷監督は「(県内は)実力が拮抗(きっこう)している。相手の隙を突いていく」と大会に臨む。闘志を内に秘めた主将の朝烏は「走り負けない力をつけ、守備の強度を高めてきた」と県内2冠目を目指す。

 

伝統の堅守で全国へ

浦和南

 県高校総体4強の浦和南が7大会ぶりの全国選手権出場を見据える。12節を終えた県S1リーグでは計12得点と攻撃力に苦しみ10位。それでも主将の森田は「徐々にチームは良くなっている。地道に練習を重ね、集大成を見せたい」と意気込んだ。
 チームの生命線は伝統の堅守。身長181㌢の飯田、178㌢の嶋田と上背のあるCB陣がとりでとなる。リーグ戦を経験し、完成形は近づいている。森田は「攻撃力がない分、失点を抑える。3年間の思いを込めたい」と表情を引き締めた。

 

経験積み上げ2連覇を狙う
正智深谷

 前回覇者の正智深谷は堅守速攻のチームスタイルを貫き、2連覇を狙う。今季は県高校新人、関東大会県予選、県高校総体のいずれも16強止まり。県S1リーグは12試合で1勝7分4敗と満足のいく成績は残せていない。
 前回大会の主力は11人全員が抜け、経験を積みながら力を付けてきた。主将の長南、エース坂井ら全国高校選手権を経験した選手が軸となり、再び頂を目指す士気は高い。長南は「結果は出ていないが、選手権を勝てば強さが示せる。優勝しかない」と力を込めた。

 

=埼玉新聞2025年9月23日付け7面掲載=

 

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