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全国高校バスケ開幕 女子 埼玉栄 初戦快勝

対策通りの堅守発揮

女子 埼玉栄―慶誠 第3クオーター、埼玉栄の片子沢(右)がシュートを決める

 

 女子の埼玉栄はゴール下での堅い守備が光り、前回準優勝の慶誠を退けた。目(さっか)監督は「普通にやったら勝てないと思っていた。入念にスカウティングをし、対策通りのディフェンスを繰り返してくれた」と粘り強いプレーを続けた選手たちをたたえた。
 前半で相手の動きを封じ込めた。激しい接触にもひるまず、身長184㌢のナイジェリア人留学生フェイバ・ヘンリーの高さには木川と片子沢で対抗した。ゲーム主将の木川は「相手のプレーを読んで、やりたいことをやらせなかった」と流れを引き寄せた。
 ボールを奪うと、鋭い速攻などで得点を重ねた。チーム最多の26得点を決めた2年生の倉林は「ジャンプシュートは予選の時より入ったけど、プレスをかけられた時にボールを失ったので次戦から直したい」とエースとしての自覚を見せた。

 

男子 正智深谷も2回戦へ

守備引き締め接戦制す

男子 浜松学院興誠―正智深谷 第2クオーター、正智深谷の山口(右)がゴール下に切り込む

 

 正智深谷が第4クオーターに逆転し、点の取り合いとなった激闘を制した。終盤で守備を引き締め直し、劣勢の展開をはね返した。成田監督は「油断があった。地味なことからコツコツやることで、チームとして修正できた」とうなずいた。
 山口と早船が圧倒的な運動量で得点に絡んだ。チームとして攻撃がつながらない時間も多かったが、積極的に切り込んで守備を切り崩した。一人で35点をたたき出した山口は「ドライブがうまく決まった。苦しい時間も仲間の声を聞いて頑張れた」と振り返った。
 大木を中心に相手の留学生を抑え、全員でゴール下を固めた。耐えに耐えた末の勝利に、指揮官は「勝てば反省して次に進める。修正して正智深谷らしいバスケットをしたい」と次戦を見据えた。

 

埼玉栄 敗退

独特リズムに苦しむ

男子 九州学院―埼玉栄 第2クオーター、埼玉栄の後藤(左)がゴールを狙う

 

 400人を超える大応援団に背中を押された男子の埼玉栄だったが、九州学院の独特のリズムの攻撃に乱されていった。小野監督は「力不足だった。ゲームの中で向こうの方がアジャストして2枚も3枚も上手だった」と唇をかんだ。
 序盤はペースを握ったが、相手の3点シュートなどで少しずつ追い込まれていった。第3クオーター途中に投入された茂木は「自分が流れを変えてやろうと思って入った」との言葉通りチーム内で得点源となったが、点差は縮まらなかった。
 エースの鈴木、マリ人留学生のカミソコ・ゾマナも徹底マークに苦しみ本領は発揮できなかった。主将の後藤は「ここまでやれてきたことを自信にして、これからの将来の夢に向かって頑張ってもらいたい」とチームメートへの思いを話した。

 

=埼玉新聞2025年12月24日付け8面掲載=

 

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