Aシード 桐蔭学園に0-64
昌平は桐蔭学園のフィジカルと素早い攻撃に手を焼き、計10トライを奪われて完敗した。
前半2分に先制を許すとモールやバックスのランなど質の高いアタックに対応できず、前半だけで5トライを献上。2、3人でタックルを仕掛けた後半も守り切ることができなかった。攻撃はゴールライン手前まで攻め込んだが、堅守に阻まれ無得点に終わった。
「いい所だった」聖地で感無量 勇退の御代田監督
今大会で勇退する御代田監督は試合後、目を赤くしながら選手たちをねぎらった。
2008年に昌平の監督に就任。当時は15人にも満たない部員数だったが、熱い指導でチームを築き上げた。「今、花園に出場できているのは、礎を築いてくれた15人にも満たなかった時の選手たちのおかげ。彼らがヒーロー」とたたえた。
昨年からラグビー部の将来を見据えて勇退を考えていたという。後任は未発表だが、今後もチームをサポートしていく予定だ。「選手では来ることができず、監督として来ることができた花園はいい所だった」と最後は笑顔で語った。
貫いた〝昌平″ラグビー
「やっぱり花園で年を越すのは難しい」。今大会で勇退する御代田監督が涙を流して語った。初の16強入りを目指した昌平は3連覇を狙うAシード桐蔭学園に完敗。来年1月1日の3回戦を前に花園を後にした。
序盤から相手が繰り出した質の高い攻撃に、主将のFB北川は「レベルが違ったのを肌で感じた」と痛感。前半2分に先制トライを許すと立て続けに失点した。
それでも昌平フィフティーンは簡単に諦めなかった。「昌平のラグビーを100パーセント出し切るしかない」(北川)と点差が開いても、勇猛果敢にタックルを仕掛けて守りからリズムをつくる〝昌平ラグビー〟を貫いた。
今大会を含め3度出場した花園ではいずれも2回戦敗退。ただ、10年前までラグビー無名校だったチームが、今や県内強豪校に成長してことは確かだ。そして、越えなければいけない目標は、新監督と後輩たちに受け継がれた。北川は「花園での刺激を受け、ここに戻って来てくれる」。聖地で見せた闘志を絶やしてはいけない。
=埼玉新聞2021年12月31日付け10面掲載=
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