33チーム 頂点争う
ラグビーの第102回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)の組み合わせ抽選会が22日、熊谷ラグビー場で行われ、出場33チームの対戦カードが決まった。抽選会は新型コロナウイルスの感染予防のため、選手は参加せず、各チームの顧問教諭が出席した。関東大会県予選の4強がAシード(第1~4)、国体予選少年の部の4強がBシード(第5~8)に収まった。
真剣な表情でくじを引く各チームの監督ら=22日午後、熊谷ラグビー場
3連覇を狙う昌平が第1シード。第2シードは熊谷工、第3シードは県新人大会で優勝した川越東、第4シードは深谷がそれぞれ入った。
第5シードは6月の国体予選少年の部で栄冠に輝いた浦和が収まり、城西大川越が第6シード、慶応志木が第7シード、本庄第一が第8シードと続いた。合同チームは昨年より2チーム減の3チームが出場する。
選手宣誓は、くじ引きで合同Cで出場する深谷商の橋本海瑠(かいる)主将に決定した。9月3日に実施予定だった開会式は行わず、選手宣誓は同日にテレ玉で放送する出場チーム紹介番組内で事前に録画した映像が放映される。
今大会は3回戦までが無観客、準々決勝以降は有観客で実施する予定。同11日に開幕し、決勝は11月19日に熊谷ラグビー場で行われる。
第1シード 昌平
原点戻り新時代を
新体制になって関東県予選で初の栄冠を獲得した昌平の後藤監督は現チームのモットーに「0(ゼロ)」を掲げ、「過去2回連続出場しているが、今の代はまだ何も。原点に戻り、新たな時代を築きたい」と気持ち新たに、花園を目指す。
前大会を経験したプロップで主将の橋口、CTB平岡、副主将で信頼の厚いCTB浜田ら3年が引っ張る。FW陣の体格を生かしたセットプレーを武器に、主導権を握りたい。指揮官は「選手らは前向きに練習してくれる。もう一度優勝を目指す」と気合十分だ。
第2シード 熊谷工
一丸となって挑戦
昨秋、埼玉大会4強の熊谷工は2年連続でAシードに入った。岡田コーチは「菅平合宿してチームが高まった。課題を見直して選手同士で声をかけ合うことができている」と期待を込めた。
今夏の菅平合宿では、計8校と練習試合を行い、試合の入り方など課題を確認。例年同様、大柄な選手が少ないからこそ、15人全員で束になって戦う意識が根付いた。岡田コーチは「花園で年越しが目標。それを達成する」と語った。高い目標を胸に熊谷工フィフティーンが挑戦する。
第3シード 川越東
競争で総合力強化
今春の選抜大会に出場した川越東は、Aシードから2年ぶりの頂点を狙う。望月監督は「(6月の)7人制では、昌平に敗れてショックだったけど、目標である花園はブレていない」と意気込んだ。
花園出場に向けての強化期間である今夏は、菅平合宿を行わず、学校のグラウンドで鍛錬を重ねた。そのことで総合力が高まり、「2年生も出てきて競争力がある。試合ごとに選手の入れ替えが激しくなると思う」と指揮官。持ち前の展開ラグビーで頂点に駆け上がるつもりだ。
第4シード 深谷
準備整え王座狙う
4年ぶりの頂点を目指す深谷の山田監督は「やれることを見つけてやってきた。選手らは何事もプラスに捉えてくれている」と淡々と練習に励む選手らをねぎらった。
今月4泊5日の合宿を行い、計4試合の実践を通じて粘り強い守りを身に付けたという。攻撃は、昨年からレギュラーで活躍する2年CTB飯塚がどれだけキックやランでチームを前に出せるかが、今大会の鍵を握りそうだ。
指揮官は「勝利に向け準備を重ね、優勝を勝ち取りたい」と虎視眈々(たんたん)と王座を狙う。
=埼玉新聞2022年8月23日付け7面掲載=
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