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全国高校ラグビー埼玉大会 36チーム組み合わせ決定

4年ぶり選手参加で抽選会

真剣な表情でくじを引く各チームの主将たち=21日午後、熊谷ラグビー場

 

 ラグビーの第103回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)の組み合わせ抽選会が21日、熊谷ラグビー場で行われ、出場36チーム(46校)の対戦カードが決まった。新型コロナウイルスの影響で昨年まで各チームの顧問教諭がくじを引いていた抽選会は、4年ぶりに選手たちが参加して実施された。
 関東大会県予選の4強がAシード(第1~4)で、3年ぶりの頂点を狙う川越東が第1シード。第2シードには4連覇を目指す昌平、第3シードは慶応志木、第4シードは深谷がそれぞれ入った。
 第5シードには6月の国体予選少年の部で25年ぶりに優勝した熊谷が収まり、同準優勝の本庄第一が第6シード、浦和が第7シード、熊谷工が第8シードと続いた。合同チームは昨年と同じく3チームが出場する。
 近年、新型コロナウイルス感染予防のためリモートで行われていた開会式は、9月2日午前10時から4年ぶりに熊谷ラグビー場で通常開催される。選手宣誓はくじ引きにより、合同Aで出場する不動岡の古田一志(こうだ・かずゆき)主将に決定した。
 今大会は、開会式を含め全試合を有観客で実施。同10日の1回戦8試合を皮切りに花園への切符を懸けた戦いが始まる。決勝は11月18日午後0時35分から行われ、優勝校が全国高校大会(12月27日~来年1月7日・花園ラグビー場)に出場する。
 11月4日の準々決勝から有料試合となり、入場料は一般千円、高校生以下は無料。

 

第1シード 川越東

統率の取れた守備

 県新人大会、関東県予選、7人制埼玉大会を制し県内3冠の川越東は、Aシードとして3年ぶりの頂点を視野に入れる。前回大会の決勝で1トライ1ゴール差で敗れ、花園出場を逃した望月監督は「何が何でも借りを返さないといけない」と闘志を燃やす。
 今季は快足を生かしたアタックに加え、「水を一滴たりとも逃さないようにイメージさせてきた」と築いた堅守も強力な武器。判断力にたけ、統率の取れたフィフティーンが守備から流れをつかみ勝ち進むつもりだ。

 

第2シード 昌平

4連覇へ準備着々

 4連覇が懸かる昌平で1カ月前から指揮を執る船戸新監督は「コーチとしてずっと見ていたのでスタイルを変えることは何もない」と至って冷静。今夏は2度の合宿を行い、フィジカル面を鍛え上げることで自信につなげた。
 力強いタックルが持ち味のフランカー伊藤や前回の花園で2試合連続トライを決めたWTB山口ら2年生の活躍にも注目。船戸監督は「チームの気力は充実している。ここは取らないといけない」と今季初タイトルへ気合十分だ。

 

第3シード 慶応志木

悲願へ盤石な布陣

 関東県予選で7年ぶりに4強入りを果たした慶応志木は第3シードから初の花園出場を目指す。竹井部長は「いい感じに仕上がってきている。万全な状態で参加したい」と着々と準備を進める。
 今春はパワーを生かしたラグビーが光ったが、今夏の菅平合宿では「グラウンドいっぱいを使いスピードで勝負することを意識させた」と、あえて自慢のモールを封印し個々の力を伸ばした。けがで春は離脱していた身長180㌢超、体重90㌔前後の成川、杉本らが戻り、盤石な布陣で挑む。

 

第4シード 深谷

5年ぶり頂点狙う

 5年ぶりの頂点を狙う深谷は「ルックフォワード」をテーマに掲げ、常に前進気勢でプレーする。小島部長は「全員が花園出場という同じ方向を向いて強い思いでやっている」とチーム一丸での戦いに臨む。
 攻撃の要はチーム屈指のキックとランで1年の春から活躍する3年のCTB飯塚。U―17(17歳以下)関東代表としてコベルコカップに出場したフッカー新井靖は今大会の鍵を握りそうだ。小島部長は「1年間かけてつくり上げたスタイルで見る人を魅了したい」と自信をのぞかせた。

 

 

=埼玉新聞2023年8月22日付け7面掲載=

 

 

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