2枚の全国切符に火花
ラグビーの第105回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は7日、1回戦6試合を行い、花園切符を懸けた熱戦の火ぶたが切られる。今大会は記念大会のため、埼玉からは1枠増の2チームが全国高校大会(12月27日~来年1月7日・花園ラグビー場)に出場する。34チームが第1、2の各地区に分かれてトーナメントを実施。各地区決勝は11月15日に熊谷ラグビー場で行う(第2地区=午後0時5分、第1地区=午後1時35分)。各地区の見どころを展望した。
第1地区
昌平が優勝候補筆頭
巧みなステップを生かして得点を重ねる昌平のWTB堀内
第1地区は2季連続の4冠を狙う県の絶対王者・昌平が優勝候補の筆頭格。県予選4位で初出場した関東大会でE組優勝した第4シード本庄第一は勢い十分。熊谷や早大本庄のシード勢、7大会ぶりの花園出場を狙う深谷などが後を追う。
昌平は今季、県高校新人大会、関東大会県予選、7人制埼玉大会を制覇。体重100㌔に迫るプロップ川端、フランカー宮元らFW陣が強靭(きょうじん)なフィジカルで陣地を拡大する。ナンバー8但木、1年SO神山がパスを散らして得点につなげたい。
本庄第一は要所に配置された3年とフレッシュな1年が融合する。経験豊富なナンバー8須山、WTB亀田、CTB千野がピッチ内外の柱。バックス陣にSH矢野、WTB猿橋、CTB加藤の1年3人が構え、スピード感ある攻撃を繰り出す。
熊谷は新人大会で熊谷工に敗れ4位。関東大会県予選では準々決勝で本庄第一に敗れるなど上位校に一歩及ばないが、力は十分。深谷はCTB渡辺を中心に伝統の堅守で勝ち上がりを狙う。CTB三木が攻守の要を担う伊奈学園にも期待だ。
第2地区
川越東軸に混戦模様
スピードを武器に縦への推進力が光る川越東のCTB谷川
第2地区の優勝最有力候補は県高校新人大会、関東大会県予選でともに準優勝した川越東。29大会ぶりの花園出場を目指す第3シード熊谷工や慶応志木、浦和のシード勢、鷲宮、川越など実力校がひしめき、どこが勝ち抜いても不思議はない。
川越東は展開ラグビーに磨きをかけ、2大会ぶりの花園へ視界良好だ。体重100㌔超のプロップ竹山らFW陣が力強いタックルでボールを奪い、SO岡部らハーフ団が試合をつくる。新人大会、関東県予選はいずれも昌平に敗れたが、勝ち抜く戦力は申し分ない。
熊谷工は前チームから主力を担うナンバー8伊藤、ゲーム主将のCTB冨田がチームの要。伊藤を中心としてラインアウトの技術は抜群。県新人大会、関東大会県予選の2大会でともに敗れた川越東が花園出場へ最大のライバルになりそうだ。
慶応志木はバックス万能型の荒木やCTB森など粒ぞろい。関東県予選の準々決勝で惜敗を喫した熊谷工への雪辱に燃える。6大会ぶりの花園を目指す浦和も力は上位。川越は空中戦に強いロック谷本に注目したい。
=埼玉新聞2025年9月6日付け7面掲載=
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