2枠の花園へ激闘開幕
開会式で入場行進する各チームの選手たち=8月31日、熊谷ラグビー場
ラグビーの第105回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は8月31日、熊谷ラグビー場で合同4チームを含む34チームが参加して開会式が行われた。晴れ空の下、前回覇者で第1シード昌平を先頭に、同準優勝の第3シード熊谷工、第2シード川越東、第4シード本庄第一が続き、全34チームが行進を行った。
優勝旗、優勝カップ、準優勝カップを返還した後、臼倉克典県高体連ラグビー専門部会長があいさつした。県ラグビー協会会長の小林哲也熊谷市長は「全国大会への貴重な2枠を懸け、これまでの厳しい練習成果を発揮して悔いのない大会にしてほしい」と激励。選手宣誓は滑川総合の吉田光太主将が務めた。
大会は7日の1回戦6試合を皮切りに花園出場を懸けた戦いが始まる。今大会は記念大会のため埼玉の代表は1枠増の2チームが全国高校大会(12月27日~来年1月7日・花園ラグビー場)に出場。決勝は11月15日、第2地区が午後0時5分、第1地区が午後1時35分から行われる。
吉田主将(滑川総合)が宣誓
「笛鳴るまで全力で」
選手宣誓を務める滑川総合の吉田光太主将
開会式で選手宣誓を務めた滑川総合の吉田光太主将は「うまくいってほっとした」と胸をなで下ろした。今までに同様の経験はなく、8月18日の抽選会で大役が決まった時は「まさか自分が」と驚きを隠せなかったが、堂々と務めを果たした。
宣誓文は同校の清水監督と相談しながら、チームスローガンである「絆」をテーマに作り上げた。本番に近い緊張感を経験しようと、練習試合の際に他校の前で発表したこともあった。宣誓の自己評価は「90点」。約2週間の努力が実を結んだ。
吉田主将率いる滑川総合は創部3年目の若いチーム。3人の3年生が中心となり初勝利を狙う。「チーム一丸で粘り強く守って、ノーサイドの笛が鳴るまで全力でプレーしたい」と今大会に3年間の集大成をぶつけるつもりだ。
昌平
成長遂げ態勢盤石
2季連続の県内4冠に向け態勢は盤石だ。8月上旬に11日間の菅平合宿を実施し、チームはきれいな成長曲線を描いている。主将のフランカー宮元は「埼玉王者として勝たなければいけない大会。圧倒的な強さを見せたい」と覚悟をにじませた。
菅平合宿では全国強豪との試合を通じて戦術の幅を広げた。これまでの力強さに加え、バックス陣は機動力を兼備。FW陣とバックスの一体感が強まった。宮元は「まだまだ成長段階。1試合ごとに力を付けたい」と埼玉大会を見据えた。
川越東
油断せず準備入念
県高校新人、関東大会県予選はともに準優勝。近年の県内大会で双璧をなす昌平が別地区に入った今大会は負けられない。主将のFB飯野は「2校出場でも、油断できる試合はない。しっかり準備して絶対に花園に出場したい」と力を込めた。
6月の関東大会で桐生第一(群馬)や東海大相模(神奈川)といった強豪校と対戦。それからは1対1を課題に掲げて練習に取り組んだ。飯野は「FW陣を軸に大きく成長した。強豪校にも通用する手応えがある」と自信を胸に大会に挑む。
熊谷工
昨年の雪辱誓う
熊谷工・林蒼太主将の話
前回大会は先輩たちが決勝の舞台まで連れて行ってくれたので、今回は必ず勝って花園出場を決める。ボールを動かしながら泥くさく攻めていくのが自分たちのプレースタイル。チーム一丸で埼玉の頂点を目指す。
本庄第一
戦術鍛え聖地へ
本庄第一・亀田優斗主将の話
全国大会に2校出場できるこんなビッグチャンスはなかなかない。夏合宿から鍛え続けた攻撃の戦術面の強みを生かして勝利をつかみたい。まずは花園出場だけを目指して全力を出し切る。
=埼玉新聞2025年9月1日付け7面掲載=
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