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全国高校ラグビー埼玉大会31日開会 創部3年目 初勝利狙うー滑川総合高校

元花園戦士 清水監督の滑川総合

 ラグビーの第105回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は31日、熊谷ラグビー場で開会式が行われる。選手宣誓を務めるのは、滑川総合の吉田光太主将。チームは創部3年目で、高校時代の2005年に主将として、深谷を全国高校大会初出場に導いた清水祐哉監督が率いる。元花園戦士の下、フィフティーンは大会初勝利を狙う。

 

開幕に向けて熱の入った練習をするフィフティーンと指導する清水祐哉監督(右奥)=25日、滑川総合高校

 

 深谷から日体大に進み、保健体育科教諭となった38歳の清水監督は、21年に滑川総合へ赴任した。当時、同校ではラグビーは行われておらず、2年目の22年に同好会を設立。活動休止状態だったソフトボール部が使っていた学校近くのグラウンドを練習場所に定め、草むしりから始めたという。3年目の23年から部に昇格。主将の吉田が、唯一の部員だった。現在は3年生3人、2年生14人、1年生15人の計32人が所属する。中学生の頃までに、この競技を経験している部員はいない。
 部1期生の吉田は中学校時代、体調が優れず一時期不登校になっていた。だが、見学会でラグビーの魅力を知り、滑川総合に進学しようと不登校を克服。現在はフランカーとして、チームの支柱となっている。選手宣誓では、「ラグビーに出合えた喜びや、自分と仲間を信じる大切さを伝えたい」と意気込む。
 同じく3年生で副主将のフッカー蛸井颯太は2年生の4月に、プロップの星野秀明は1年生の冬に入部した。蛸井は「部の雰囲気に良い印象を受け、やってみようと思った」と振り返る。チームはFWのスクラムやモールが強みで、星野は「試合まで時間があるので、もっとクオリティーを上げたい」と言う。
 今年は記念大会のため、第1、2の各地区に分かれてトーナメントを実施。滑川総合は第1地区に入り、9月21日に行われる初戦の2回戦でシードの早大本庄に挑む。昨年と一昨年は、いずれも初戦敗退だった。清水監督は「防御でどれだけ耐えられるかが鍵。一つのことに向かって仲間と
力を合わせ、絆をつくれるのがラグビーの素晴らしさ。雑草軍団だが、3年間の成長を披露してほしい」と、選手の可能性を信じている。

 

=埼玉新聞2025年8月28日付け7面掲載=

 

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