女子個人 長野さん(開智)初優勝
第46回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会が3日から5日まで東京の日本棋院で開催され、女子個人戦で県代表の長野優希さん(開智高2年)が優勝した。3日前に終わった高校総合文化祭大会の3位に続く快挙。県勢で女子選手の優勝は初めて。長野さんは「落ち着いて打てました」と語り、優勝を喜んだ。
高校囲碁選手権女子個人戦で優勝し、文部科学大臣杯を手に喜ぶ長野さん=5日午後、日本棋院、(写真提供・川合仁先生)
長野さんは、4日午後から始まった個人戦一次リーグの3回戦で昨年3位の伊藤紗良さん(愛知)を破り、決勝トーナメント1回戦も勝ってベスト8入り。2日目の準々決勝で黒川理彩さん(東京)、準決勝で総文祭準優勝の小室杏花さん(東京)を破った。決勝は黒川智美さん(栃木)と対戦し、黒番で堂々と押し切った。
長野さんは「総文祭から続けて13局打って、その間に自分でもちょっと強くなったかなと思いました。初出場だった昨年はガチガチに緊張しましたが、今年は大好きな曲を聞いて、自分でも不思議なくらい落ち着いて打てました」と振り返り、優勝が決まった瞬間は「ほっとした気持ちだけでしたが、優勝杯を『後で学校に送り、1年間預かってもらいます』と係の人から言われたとき、ようやく優勝の実感が湧いてきました」と語った。
表彰式後の講評で審判長の石倉昇九段は「長野さんは対局態度がいい」と絶賛し「元院生ということで、もとも
と力があるわけですが、もっともっと伸びますね」と評した。
大会は3~4日の午前にかけて団体戦が行われた。団体戦の優勝校は男子が仙台二高(宮城)、女子が東洋女子高(東京)。東洋女子の主将・副将は春日部市在住の平野優衣さん・未結さんの双子の姉妹。優衣さんは個人戦でも8位に入賞した。県代表の男子の川越東高(板垣翔音さん、山仲健太さん、石上雄基さん)、女子の大宮高(吉岡寛美さん、柿沼陽菜美さん、菊田彩さん)の入賞はならなかった。
4日午後から始まった個人戦には長野さんの他に男子は板垣翔音さん(川越東高2年)、吉田泰喜さん(早大本庄2年)、女子は田坂心音さん(栄北1年)が出場した。昨年4位の板垣さんはトーナメント1回戦で惜敗。田坂さんはトーナメント進出を懸けた一次リーグ3回戦で、準優勝した黒川さんに半目負けの惜敗。吉田さんも一次リーグで敗退した。男子の優勝は末原蓮さん(千葉)。
=埼玉新聞2022年8月7日付け16面掲載=
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