第48回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会が22~24の3日間、東京の日本棋院で行われ、県代表の佐藤美空さん(県立特別支援学校塙保己一学園1年)が女子個人戦で8位に入賞した。日本棋院によると、視覚障害のある選手が同大会に出場したのは初めて。去年の中学生名人で、東京代表で出場した深田裕仁さん(筑波大付属1年、さいたま市)が男子個人戦で3位に入賞した。
全国高校囲碁選手権女子個人戦で8位に入賞した県代表の佐藤美空さん(右)と男子個人戦で3位に入賞した深田裕仁さん=24日午後、日本棋院
大会初日は団体戦が行われた。県代表として出場した男子の春日部、女子の栄東は共に1次リーグ2勝1敗で敗れ、決勝トーナメントに進めなかった。
2日目の午後からは男女の個人戦が始まり、埼玉勢は3人が1次リーグを突破した。16人で争う決勝トーナメント1回戦で、男子の横山蒼大さん(春日部1年)は去年の優勝者に敗れ、女子の田口心温さん(栄東2年)は惜しくも半目差で敗れた。佐藤さんが唯一ベスト8入りを決めた。佐藤さんは視覚障害者用のはめ込み式碁盤「アイゴ」を使って対局した。
最終日は準々決勝から決勝までと、順位戦が打たれた。初出場で8位入賞した佐藤さんは「周りの人たちに支
えられ、高1で全国大会に初めて出場し、ベスト8まで残れてうれしかった」と喜びを語った。深田さんは準々決勝で、連覇を狙う小島二十さん(大分)を破ったが、準決勝で敗れて3位決定戦にまわった。
各部門の優勝は団体戦男子は仙台二(宮城)が3連覇、女子は白百合学園(東京)が2度目。個人戦男子は羽根和哉さん(愛知)、女子はトーナメント1回戦で田口さんに勝った鈴木時さん(秋田)がそのまま頂点に駆け上がった。
=埼玉新聞2024年7月26日付け14面掲載=
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