(第1日・熊谷ラグビー場ほか)
全国の代表32校が参加して開幕した。1回戦16試合を行い、県高校新人大会を制して開催県枠で3大会ぶり4度目出場の川越東は佐賀工に14―69で敗れた。実行委員会推薦枠(東)で初出場の熊谷は0―93で屈し、ともに初戦敗退となった。
川越東は佐賀工に接点で劣り、主導権をつかめなかった。後半は巻き返しを図ったが、2トライを返すのが精いっぱいだった。熊谷は京都工学院に終始ボールを支配され、自陣で時間を費やし無得点に終わった。
第2日は26日、熊谷ラグビー場ほかで2回戦と敗者戦の16試合を行い、川越東は敗者戦で仙台育英(宮城)と対戦(10時30分開始予定・くまぴあグラウンド)。熊谷は名古屋(愛知)と顔を合わせる(11時50分開始予定・同)。
【川越東】
佐賀工に14-69
前後半で11トライを奪われた川越東は14―69で佐賀工に敗れた。
川越東は前半から劣勢を強いられ、0―33で試合を折り返した。接点、フィジカルで劣り、後半にも立て続けにトライを許した。反撃の糸口をつかめず、押し込まれる時間が続いた。同13分にロック増山、同22分にナンバー8松本がトライを決めたが反撃もここまでだった。
再戦で力の差痛感

佐賀工―川越東 前半15分、川越東のロック中村(中央)が突破を図る
3大会ぶり出場の川越東は佐賀工に完敗。4大会前に大敗した相手との再戦も及ばなかった。自慢の強力FW陣が相手の守備に手を焼き、望月監督は「全国の強豪は隙を逃がさない。もっとチャレンジしたかった」と力の差を痛感した。
九州3位の実力校と序盤は互角に渡り合った。前半13分に先制トライを許すと同17分にCTB谷川が相手へのタックルで頭を負傷。バックスのキーマンが退場した。試合の流れが傾き、「チームに申し訳ない」と役割を全うできなかった。
後半も立て続けにトライを奪われた。フィジカルを生かした接点の強さが封じられ、劣勢で試合を折り返した。意地を見せたのはモールからだった。同13分にロック増山、同22分にナンバー8松本がトライ。だが、相手の勢いは止まらなかった。
全国大会常連校の壁は厚く、またもはね返された。レベルアップに向けて、敗者戦で経験を積む。主将の竹山は「フィジカルで力の差を感じ、勢いに負けてしまった。強豪を倒せるようなチームをつくりたい」と前を向いた。
「年越し」へ成長を
増山
後半13分、川越東のロック増山が反撃のトライを挙げた。敵陣でボールをつかんでモールを形成すると、FWの力を結集し徐々にゲイン。そのまま最後まで押し込んだ。増山は「普段通りのプレー」と得点の場面を淡々と振り返った。
一方で佐賀工のスペースを広く使った攻撃に「展開が速くて、ディフェンスがついていけなかった」と反省。タックルを自身の課題に挙げた増山は、チームの最終目標である「花園で年越し」を達成するため、プレーの精度を高める決意だ。
【熊谷】
京都工学院に0-93
熊谷は京都工学院に終始ボールを支配され、0―93で敗れた。
個人技で上回る相手に前後半合わせて15のトライを奪われた。前半5分に先制されると、自陣でのプレーが長くなり、立て続けに失点した。最大の好機は前半27分、左サイドをCTB橋本が果敢に攻め込みトライラインに迫ったが、あと一歩及ばずノートライに終わった。
強豪相手に形示す

京都工学院―熊谷 後半7分、熊谷のCTB田留源(左)がタックルをかわし突破する
実行委員会推薦枠で初出場となった熊谷の相手は、前回8強の京都工学院。トライを奪うことができずに敗れ、主将でナンバー8の若林は「フィジカルの部分で負けた」と力の差を痛感した。
大敗の中に、光が差した場面があった。前半27分、空いた敵陣の左サイドに展開し、好機を演出。練習通りにCTBの橋本が攻め込んだ。トライには至らなかったが、強豪相手に練習してきた形を示せた。SH鈴木は「ボールが保持率が低かったので、徐々に前に出したかった」と狙いを語った。
熊谷は花園、選抜を通じて全国大会出場が初めてだった。肌で全国レベルを体感した。ノートライに終わったが、若林は「武器であるスクラムやセットプレーが通用した」と自分たちの強みを再認識したことで、チームの骨格は揺るぎないものとなる。
横田監督も「徐々にチームの基準が上がってきて、伸びしろはまだある」と手応えを感じる。今大会の経験を糧に、熊谷フィフティーンはさらなる成長を遂げる。
走力で奮闘見せる
橋本
無得点に終わり、自陣でのプレー時間が長くなる中、熊谷のCTB橋本が走力で奮闘した。前半27分、センターライン付近でボールを保持すると左サイドから駆け上がった。最後はタックルに阻まれ「連係がうまくいかなかった」と悔やんだ。
スピードと守備力を武器とするが、「相手のボール回しが速くて追い付けなかった」と長所を出し切れず。スピードを生かして相手を抜いても、その後のボール処理に課題を残した。「気持ちを切り替えて練習していく」と表情を引き締めた。
=埼玉新聞2026年3月26日付け6面掲載=
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