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全国高校選抜大会 ラグビー 昌平が大分舞鶴に分け

抽選であすの敗者戦へ

(第1日・熊谷ラグビー場ほか)

 全国の代表32校が参加して開幕した。1回戦16試合を行い、県高校新人大会を制して開催県枠で2大会連続3度目出場の昌平は大分舞鶴と31―31で引き分けた。両主将による抽選の結果、大分舞鶴が2回戦進出を決めた。
 昌平は前半、大分舞鶴の速さに苦戦し4トライを許した。7―26で迎えた後半は接点の強さで攻勢を続けた。同31分にナンバー8但木がトライを決めるなど4トライを奪い、勝利まであと一歩に迫った。
 第2日は25日、熊谷ラグビー場などで2回戦と敗者戦の計16試合を実施。昌平は敗者戦で立命館慶祥(北海道)と対戦する(14時30分開始予定・深谷市仙元山公園多目的グラウンド)。

 

 劣勢の後半に接点の強さと運動量で追い上げた昌平が、大分舞鶴と31―31で引き分けた。
 昌平は7―26とリードを許した後半に4トライを奪った。同5分にナンバー8但木がスクラムから運びトライすると、同12分にCTB宮本、同16分にロック金子がトライで続いた。24―31と迫った同31分、但木が力強いタックルからトライを決め、宮本のゴールで同点とした。

 

接点の強さに手応え

大分舞鶴―昌平 後半16分、昌平のロック金子(中央)がラックの上を飛び越えてトライを奪う

 

 昌平が開催県のプライドを胸に確かな成長を示した。留学生擁する伝統校を相手に、鍛えた接点の強さを発揮。全国選抜の初勝利には届かなかったが船戸監督は「決して悲観的ではない。チームの変化が感じられた試合」と手応えを話した。
 前半は開始早々の失点で焦燥感があった。フィジカル面で互角に戦うもあと一押しが足りずに点差が開いた。プロップ宮元は「取り切れない焦りから気持ちが入らなかった」と反省。7―26で折り返すとハーフタイムに選手たちが奮起を誓う。
 プレーが一変した後半は攻勢を続けた。体格差のある相手にも低いタックルで押し込み、スクラムやラインアウトでエリアを拡大。ロック金子は「FW陣が役目を果たせば逆転ができる」と強気にぶつかり、試合終了間際に同点とした。
 現チームは発足時からコンタクトプレーを想定したトレーニングを毎日実施。高強度の練習が試合を通じて落ちることのない運動量につながっている。宮元は「きょう取った4トライにアタックの成長を感じた」と収穫の多い一戦だった。

 

FWリーダーが2トライの躍動
但 木

 昌平のナンバー8但木が体を張ったプレーから2トライを獲得した。後半5分のトライでチームを勢いづけると試合終了間際、川端から受けたパスを相手にタックルされながら運び切った。躍動したFWリーダーは「ここで通用したのは一つの成長」とうなずいた。
 中学時代はバックスを経験した。高い推進力に高精度のキックやハンドリングを持ち合わせ、攻撃の起点を担っている。「今年は自分がチームを引っ張る。もっとFW陣に火をつけたい」と覚悟をにじませた。

 

=埼玉新聞2025年3月24日付け12面掲載=

 

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「手をかけ 鍛えて 送り出す」の教職員モットーのもと、「学力」と「人間力」を育成します。生徒がいかに多くの成功体験を持ち、達成感を得られるかを昌平高等学校の教職員はつねに考えています。学習、部活動、文化活動、学校行事など、様々な場面で生徒ひとりひとりに活躍の場を与え、成功に導くことが教職員の使命です。そして、生徒が将来の夢を叶えられるように、進学目標に応じて、教職員は一丸となってサポートしています。

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