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全国高校駅伝県予選 あす熊谷で号砲

男子64校、女子39校参加

 男子第73回、女子第34回全国高校駅伝県予選(埼玉新聞社など後援)は11月1日、男子64校、女子39校が参加して開催される。熊谷スポーツ文化公園陸上競技場および周辺の特設コース(男子=7区間42・195㌔、女子=5区間21・0975㌔)で行われ、号砲は男子午前10時、女子午後1時30分。男女ともに優勝校が全国高校駅伝(12月25日・京都)、上位6校が関東高校駅伝(11月19日・茨城)の出場権を獲得する。全国の切符を懸ける熱戦の見どころを探った。

 

男子

埼玉栄 V6へ盤石

 男子は、昨年同様に埼玉栄が一歩リードし、6連覇を視野に捉える。2大会連続で2位の東農大三、地力がある武蔵越生に、花咲徳栄が追走する展開が予想される。
 昨年全7区間で区間賞を記録した埼玉栄は、経験者である久保田、本間、鍵山、吉田蔵、吉田黎の3年生5人が今大会もメンバーに入るもよう。この1年間で伸びやかな走りが成長し、たくましくなったことで今年も好記録に期待が懸かる。2020年に1年生ながら区間新記録を樹立した小山に、潜在能力が高い2年生の松井と盤石なリレーが見られそうだ。
 東農大三は、昨年トップと2分半以上差をつけられた。当時の悔しさを知る松村、丹野、長部が力をつけて、雪辱を果たすべく気合十分。序盤から流れをつかめば巻き返しの可能性がある。
 武蔵越生は、経験者が小嶋のみと経験値は少ないものの、3年生を中心にチーム力でたすきをつなげる。花咲徳栄は突出した選手はいないが、藤井ら下級生が成長して層が厚くなった。早大本庄、浦和実も上位進出を狙う。

 

6連覇を狙う男子の埼玉栄

 

女子

昌平、埼玉栄が筆頭

 女子は王座奪還を狙う昌平と、2連覇を目指す埼玉栄が総合力で抜けて2強を形成。追うのは昨年3位の本庄第一、同4位の本庄東になりそうだ。
 昌平は、1年時から1区を走る主将の仲西、昨年4区で区間賞を獲得した鈴木に、今年の全国高校総体3000㍍に出場した蛯名ら3年生に実力者がそろい、安定感がある。昨年は序盤の出遅れが響いただけに、今年は1区から流れに乗りたい。
 埼玉栄は、昨年の全国高校駅伝経験者が4人と豊富な顔触れ。3000㍍の持ちタイムがチームトップの田中は、チームの中心選手として期待されている。昨年同様にレースの前半から勢いをつける理想のたすきリレーを描きたい。
 本庄第一は、9月に主力選手のけがが続いたものの、復調の兆しが見えてきた。松田、加藤ら2年生が多い中、3年生の神谷が若いチームを引っ張る。本庄東は、ポテンシャルが高い1年生の小泉ら地力十分。県新人大会3000㍍で優勝した1年生の仲田を率いる坂戸西や川口市立、東農大三も侮れない。

 

2年ぶりの栄冠を狙う女子の昌平

 

=埼玉新聞2022年10月31日付け13面掲載=

 

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