世代超え地域盛り上げ

北坂戸団地文化祭で、坂戸産のはちみつを使ったジェラートを販売する坂戸高校の生徒ら=坂戸市末広町
坂戸市末広町の北坂戸団地で3日、団地の自治会が主催する文化祭に県立坂戸高校の生徒やシニアが初めて出店した。これまで団地住民が中心だった文化祭に、世代や立場を超えて新たな力が加わり、地域を盛り上げた。
恒例のもちつきやステージイベントのほか、坂戸高校の生徒が坂戸産はちみつを使ったプリンやジェラートを、シニアらを対象にした講座「小さな仕事づくり塾」のメンバーが手作り品の販売などを行った。また、団地商店街の空き店舗で、地域事業者が歯科相談などを行った。
文化祭に企画協力をしたのは、北坂戸周辺で活動する人たちが集まったキタサカまちづくり部。代表の風間崇志さん(44)が、坂戸高校の探究授業「MACHI探」と「小さな仕事づくり塾」の講師を務めていることから、今回の参加につながった。
MACHI探は「まちづくり・地域ビジネス探究コース」の略で、42人の生徒が学んでいる。プリンは坂戸産のはちみつと卵を生徒が仕入れ、市内の洋菓子店に作ってもらった。用意した38個のプリンは販売開始から10分で完売。2年生の柊心寧(ひいらぎここね)さん(16)は「プリンは滑らかな口当たりでおいしい。地元のPRにもなれば」と話す。
現在、団地の商店街は18店舗中、8店舗が空き店舗。風間さんは「(増えている空き店舗は)課題ではなく、無限の可能性のある『資源』」という。キタサカまちづくり部では空き店舗の活用を考えており、文化祭では二つの空き店舗が会場になった。「今回、シャッターが二つ開いたのは大きい。次は何をやるのか、住んでいる人たちに可能性を感じてもらいたい」と話していた。
=埼玉新聞2025年11月8日付け11面掲載=
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