女子団体 ふじみ野10年ぶりV
個人総合は川上に栄冠
女子団体総合 163.331点で優勝したふじみ野の(左から)川上紗輝、中浜汐里、三上萌々子、森下有澄=福岡県北九州市立総合体育館
タレントそろい完勝
女子団体はふじみ野が163.331点で10年ぶりの栄冠に輝いた。3月の全国高校選抜個人総合で優勝した川上、4月の全日本選手権で10位の中浜らタレントがそろい、2位に4点差以上をつける完勝だった。
予選を1位通過して並み居る強豪を迎え撃った。大技こそないものの基本に忠実な、美しい演技を披露。種目別は3種目を他チームに譲ったが、三上は「全種目でミスなくできるのが強み」とほぼ全ての演技で13点台をつけた。
3種目目の平均台は31日の予選でエース川上が落下。恐怖や不安が募る中、中浜は「誰かがミスしてもチームメートを助けるのが団体の良さ」とカバーし合い、チーム最高点をたたき出した。
川上、中浜、三上の2年3人は小学生時代からふじみ野市のZERO体操クラブでともに研さんを積む。そこに5月のアジアジュニア選手権日本代表の1年森下が加わった。森下は「すぐに受け入れてくれて、やりやすい」と好成績の要因を語った。
1、2年生で勝ち取った全国の頂点。中浜監督は「4人ともこの先に体操人生が続いている。貪欲にそれぞれの課題を見つけてほしい」とさらなる成長に期待を込めた。
4種目バランス良く
女子個人総合 55.733点で頂点に立ったふじみ野の川上紗輝
女子個人総合はふじみ野の川上紗輝が55.733点で初優勝した。種目別でも床運動で1位になるなど全4種目で6位以内とバランス良くこなした。「全ての着地を決めることを意識した。ミスなくできてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
予選では平均台で落下するなど個人総合で5位だった。決勝前には失敗したターンを重点的に練習。「かなりやったので大丈夫だと思い、やり切った」と恐怖心に臆することなく、大一番で成功させた。
3月の全国高校選抜個人総合で、パリ五輪代表の岸里奈とともに同点優勝した。同じ埼玉を拠点にし、小学5年の東日本ジュニア選手権から顔を合わせる。現在は1カ月に2度ほど国スポ強化練習などで互いを高め合っている。
ライバルが大舞台で戦う姿に心が動いた。「大きな舞台で堂々と演技しているのがかっこいい。そこの舞台に行きたいと思わせてくれた」。世代の頂点に立った16歳が次の五輪出場を狙う。
男子団体 埼玉栄は12位
男子団体は埼玉栄が225.161点で12位だった。2種目目の跳馬で予選チームトップだった由利が負傷離脱するアクシデントに見舞われた。主将の上沢は「(由利)泰成の分も演技に込めた。いい雰囲気だった」と力を出し尽くした。
トップバッターを務めた2年小沢は「技に磨きをかけてまた来年リベンジしたい」と悔しさを糧に成長を誓った。
=埼玉新聞2024年8月2日付け10面掲載=
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