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北部九州総体2024 陸上 結果

【第4日 7月30日】

女子400㍍リレー 伊奈学園が2位

400㍍ハードル 矢島(所沢西)は3位

女子400㍍リレー決勝 45秒90で2位に入った伊奈学園の3走田中(左)からアンカー新井にバトンが渡る=福岡県博多の森陸上競技場

 

残る悔い 日本選手権に

 女子400㍍リレーは伊奈学園が45秒90で2位に入賞した。各選手が最善を尽くしたが最後は前を行く中京大中京(愛知)を捉えきれず。主将の1走ワジェロは「1年間ここの優勝を目指してきた。もっとできたのかな」と悔し涙を浮かべるメンバーの肩をさすった。
 出場5チームが45秒台の記録を持つハイレベルな戦いとなった。ワジェロが好発から中盤の加速で前に出ると、2走三島は「焦らずに自分の走りに集中した」と3、4番手で3走田中につないだ。田中は「自分が1番で渡さなければチームは勝てない」と前に食らい付く。僅差の4番手でバトンを受けたアンカー新井が最後に2人を抜き去った。
 28日の予選で現チームのベスト記録を更新し、自信を持って決勝に臨んだ。全国高校総体での金メダルは取れなかったが4人の戦いは続く。次の舞台は10月の日本選手権・リレー競技。ワジェロは「チームベストで必ず優勝したい」と悔しさをぶつける。

 

終盤加速も届かず

 女子400㍍障害は所沢西の矢島が59秒49で3位に入った。最内レーンからリズムよく進み、8台目のハードルを越えると一気に加速。得意のラストスパートも「優勝がしたかった。もう少し力強く走れた」と悔し涙が止まらなかった。
 6月30日のU―20(20歳以下)日本選手権で自己新の58秒58を記録して2位に入賞。春から試行錯誤した走りを大舞台で発揮した。8月にはU―20世界選手権に出場。「ロス五輪につながる走りがしたい」とさらなる大舞台での活躍を誓った。

 

自己新記録で笑顔「率直にうれしい」
西武台の益井

 女子円盤投げは西武台の益井が自己新の41㍍65で4位に入った。2投目に、15日の国スポ少年の部西部地区予選でマークした40㍍13を1㍍以上更新した。「応援の力も借りられて、率直にうれしい。朝からの緊張がやっとほどけた」と表情が緩んだ。
 全国高校総体初出場の2年生。基本に忠実に腕を磨く成果が記録に表れている。「来年は47㍍で絶対に1位を取りたい」と大きな目標を掲げた。

 

最後に目標達成

男子砲丸投げで8位・石井敏斗(西武台)の話

 自己ベストを更新して目標にしていた全国で入賞ができたのでよかった。競技はこれで引退する。これまで6年間やってきた最後に自分の目標を達成できて満足した。

 

【第5日 7月31日】

男子800㍍ 関(東農大三)6位入賞

女子棒高跳び 渡辺(大宮東)は7位

男子800㍍決勝 1分51秒65で6位入賞した東農大三の関朝陽=福岡県博多の森陸上競技場

高レベルに食らい付く

 

 男子800㍍は東農大三の関が1分51秒65で6位に入賞した。日本新が出た高レベルな争いにも必死で食らい付いたが、「去年より一つ順位が落ちてしまいとにかく悔しい。このレースでベストができないのは実力不足」と唇をかんだ。
 レース前の想定通り、1周目の通過が52秒という速い流れになった。道中は5番手を追走するも「前が速すぎて途中で気持ちが切れてしまった」と、得意とする後半スパートの脚はたまらず。それでも力を振り絞り、ゴール直後に倒れた。
 出場資格のあった1500㍍を欠場し、800㍍に勝負を懸けた。30日の準決勝では6月の北関東大会で出した自己ベストを0秒35更新。「自分のすべてを出し切った。徐々にタイムが上がったので安心した」と集大成の夏をかみしめた。

 

全力で最後まで収穫得て来年へ

女子棒高跳び決勝 3㍍70で7位だった大宮東の渡辺紗萊

 

 女子棒高跳びは大宮東の2年渡辺が3㍍70で7位に入った。勢いのある助走から最終3本目で記録を出すと、大きくガッツポーズ。それでも「目標はベストを更新しての優勝だった。記録も順位も悔しさでいっぱい」と肩を落とした。
 昨春から左足裏に痛みを抱え、満足な練習はできなかった。今大会の直前になって痛みが引き、最後まで全力で競技に臨めたことを収穫に挙げた。自己記録は中学3年で記録した3㍍81。「81以上を跳んで優勝したい」と雪辱を誓った。

 

男子三段跳び 自己新で5位

越谷南の木戸

 男子三段跳びは越谷南の木戸が自己新の15㍍01で5位に入賞した。スピード感あふれる助走から徐々にピッチを上げ、きれいな跳躍につなげた。「この舞台に立ち、全てがうまくいった。自分が一番びっくりしている」と笑顔がはじけた。
 競技を始めて約1年で全国の表彰台に上がった。予選で自己記録を更新すると決勝は5本中3本で14㍍後半の記録を出すなど安定感を光らせ、最終6本目で好記録を生んだ。「今後は15㍍60を跳んでトップを目指したい」と伸びしろは十分だ。

 

 

=埼玉新聞2024年7月31日付け6面、8月1日付け10面、2日付け10面掲載=

 

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