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国スポ・全障スポ「SAGA2024」レスリング フェンシング バレーボール 結果

【レスリング】

フリースタイル 吉元(女子53㌔級) 藤田(少年男子125㌔級)V

レスリング 女子53㌔級決勝 フォール勝ちで初優勝した埼玉の吉元玲美那(右)=嬉野市中央体育館

 

得意の寝技で一気

 レスリングの女子53㌔級は埼玉の吉本(さいたま市出身、埼玉栄高出)が3度目の挑戦で初優勝した。女子の優秀選手にも選出され「自分の技術が出せたのでよかった。優勝できてほっとしている」と表情を和らげた。
 決勝は5月の全日本選抜選手権決勝を争うなどこれまで約10度の対戦経験がある伊藤と争った。「お互いに知る相手。チャンスがあったら前に出るだけ」とタイミングよくタックルを決めると、得意の寝技で一気に仕留め、1分3秒でフォール勝ちした。
 基礎技術や相手に絡まれても崩れない構えは埼玉栄高時代に習得。「体力がなかった分、技術面で補い今のスタイルを確立した」と全国高校総体を2連覇。大学進学後の2021年には世界選手権で優勝を飾った。
 今夏のパリ五輪は予選を兼ねた世界選手権の代表選考会でパリ五輪の銅メダリスト須崎に敗れ、出場がかなわなかった。「また一つずつ頑張っていくしかない。次のオリンピックは必ず優勝したい」とロス五輪を目指す24歳への期待は高まる。

 

重圧はねのけ前へ

レスリング 少年男子フリースタイル125㌔級決勝 埼玉の藤田宝星(右)が群馬の上西エリキに技を仕掛ける

 

 少年男子フリースタイル125㌔級は埼玉の藤田が2連覇を達成した。体格の大きい相手にも足を動かして積極的に仕掛けた。「前に出る自分のレスリングができた。プレッシャーもあったので優勝できてうれしい」と喜んだ。
 決勝は、優勝した8月の全国高校総体決勝と同じ上西との対戦となった。「インターハイは満足な試合ができなかったので、うまく反省を生かせた」と28秒でテクニカルスペリオリティー勝ち。得意のがぶりから寝技につなげると強力なローリングで決めた。
 今年は3月の全国高校選抜、4月のU―20(20歳以下)ジュニアオリンピックなど5冠を獲得。今後は大学に進学してさらなる研さんを積む。「強い選手とたくさん戦いオリンピックで優勝する」と意欲を燃やした。

 

爪痕残したかった

成年男子フリースタイル97㌔級で3位・菊地一瑳(埼玉栄高出)の話

 大会を通じてやりたいレスリングができた。準決勝は爪痕を残したかったが相手の力が強くて完敗だった。悔しさを忘れずに、筋力を上げて成長したい。

 

力及ばなかった

少年男子フリースタイル71㌔級で3位・福井大翔の話

 優勝を目指して相手を研究して臨んだが力が及ばなかった。得意の後半勝負で最後まで攻め続けたのはよかった。もう少し冷静に攻撃できれば結果が違ったかもしれない。

 

【フェンシング】

フルーレ少年男子 埼玉28年ぶり頂点

フェンシング 少年男子フルーレで28年ぶりの栄冠に輝いた埼玉の(左から)田代圭、鈴木哲矢、小林橘平、小島正也監督=SAGAサンライズパーク総合体育館(提供)

 

勝負強く接戦制す

 フェンシング少年男子フルーレは埼玉が接戦を勝ち切る勝負強さを見せて28年ぶりの頂点に立った。小島監督は「3選手は別の所属だが、チームワークが素晴らしかった」と勝因を挙げた。
 決勝で、メンバー最年少の田代(志木二中)がチームを勢いづけた。スピード感ある攻撃で3―4と劣勢の場面から逆転勝利。2番手の鈴木(立教新座高)はエース対決に敗れたものの仲間への声を切らさずにサポートした。
 優勝を託された3番手小林(埼玉栄高)は冷静にプレー。相手の隙を逃さず攻撃を仕掛けて主導権を握った。小林は「理想が現実になった。つないでくれた仲間のおかげ」と結果をかみしめた。

 

【バレーボール】

成年男子 埼玉が初優勝

バレーボール 成年男子決勝 埼玉―三重 最終セット、埼玉の田中涼(上)がスパイクを放つ=小城のりスポーツセンター(県スポーツ協会提供)

 

埼玉アザレアが単独出場で快勝

 バレーボール成年男子は埼玉アザレア単独出場の埼玉が初優勝した。決勝は昨季のV2リーグをともに戦った三重と争った。相沢監督は「何度も戦っている相手。守備からのコンビネーションがよかった」と語った。
 リベロ川崎を中心にレシーブから試合を組み立てた。攻撃の要森田にボールがつながると、多彩な攻めで流れをつかんだ。2―1の最終セットは序盤からリードを奪い25―18で快勝。相沢監督は「Vリーグに向けてこの経験をプラスにしてほしい」と期待を込めた。

 

=埼玉新聞2024年10月10日付け7面掲載=

 

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