熊谷 25年ぶりの栄冠
本庄第一に12-3
(最終日、11日・熊谷スポーツ文化公園西グラウンドほか)
決勝などを行い、熊谷が決勝で本庄第一を12―3で下し、1998年以来25年ぶりの栄冠を手にした。
熊谷は0―3の後半1分にナンバー8ルナが速攻からトライを奪い逆転(ゴール成功)。同12分にはWTB浅沼がディフェンス6人をかわしゴール前に持ち込むとプロップ榊原が押し込んで追加点を挙げた。守っては堅守で最少失点にとどめ、逃げ切った。
上位4校が今秋の第103回全国高校埼玉大会のB(第5~8)シードを獲得した。3位決定戦は浦和と熊谷工が7―7で引き分け、両校3位。抽選で浦和が第7シード、熊谷工が第8シードに決まった。
主導権離さず逆転勝ち
熊谷―本庄第一 後半12分、熊谷のWTB浅沼(左)が相手守備を振り切りゲインする=熊谷スポーツ文化公園西グラウンド
テンポの良い攻撃で主導権を握った熊谷が本庄第一に逆転勝ちし、25年ぶりの優勝を飾った。主将のCTB松本は「みんなで楽しむことができていた」ことを勝因に挙げ、チーム一丸でつかんだ勝利を喜んだ。
前半からエリアを支配し続けゴールラインに迫ると、後半1分にナンバー8ルナが「次こそはとスペースを狙って飛び込んだ」と逆転トライ。同12分にはWTB浅沼が守備6人をかわしてゲインし、プロップ榊原が押し込み点差を広げた。
新人戦の地区予選で本庄第一に抽選負け。この敗戦を機に巻き返しを誓い、テンポある攻撃の意識を植え付け、今大会、ノーシードから頂点をつかんだ。横田監督は「やっと第5シードまで戻ってこられた」と安堵(あんど)の表情。再スタートを切った熊谷は、勢いそのまま秋の上位争いに名乗りを上げそうだ。
接点競るも踏ん張れず
本庄第一は、熊谷のスピード感あるラグビーに押され力負け。前半にPGで先制するも踏ん張りきれず、新井監督は「相手の方が必死さが出ていて、勢いにのまれてしまった」と肩を落とした。
接点で互角に渡り合い前半を無失点に抑えたが、「ミスからテンポをつかめず、打開策がなかった」と主将のSH杉田猛。後半も自陣でプレーする苦しい時間が続き、体力と速さで上回る相手に手を焼いた。杉田猛は「全てにおいてレベルアップして戻ってきたい」と成長を約束し秋を迎える。
=埼玉新聞2023年6月13日付け7面掲載=
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