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地元食材で商品開発 酒蔵まつりでお披露目ー秩父農工科学高校フードデザイン科

小池優依さん(右)考案の「秩父かぼす香る塩からあげ」と、井相田一夢さん考案の「秩父こんにゃくフライ」=2日、西武秩父駅前温泉・祭の湯

 

 秩父の銘酒が勢ぞろいするイベント「秩父酒蔵まつり」が2日、秩父市野坂町の西武秩父駅前温泉「祭の湯」の特設会場で行われ、大勢の来場者でにぎわった。秩父地域の酒造メーカーが集結し、30種以上のご当地酒を販売。ステージでは、県立秩父農工科学高校フードデザイン科の生徒2人が、地元食材を使った祭の湯とのコラボメニューを発表し、注目を集めた。
 同校3年小池優依さん(17)は、「秩父かぼす香る塩からあげ」(5個入り、590円)を考案。同市吉田地域産カボスのまろやかな酸味の果汁と肉厚な皮を刻み、鶏肉と一緒に1日以上漬け込んで、さっぱりジューシーに仕上げた。老若男女に親しまれるレシピを追求したという小池さん。「子どもも大人も好きな唐揚げで、さまざまな料理に合うカボスの魅力を伝えたかった。口の中で爽やかな風味が広がる」と勧めている。
 小鹿野町両神小森出身の同校3年井相田一夢さん(18)は、幼少期から食べ慣れているご当地食材こんにゃくが主役の「秩父こんにゃくフライ」(2個入り、490円)を発表した。「インパクトある料理で地元愛を伝えたい」と、しょうゆベースの特性だれをたっぷりと染み込ませたこんにゃくに、衣のサクサク感を加えた、歯応え抜群の商品。井相田さんは「こんにゃく本来の味をうまく引き出せているので、地元の方も食べてほしい」と話していた。
 祭の湯フードコートの「祭の宴」で、秩父かぼす香る塩からあげは24日まで、秩父こんにゃくフライは12月5~28日まで限定販売している。
 問い合わせは、祭の湯(☎0494・22・7111)へ。

 

=埼玉新聞2025年11月9日付け7面掲載=

 

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秩父農工科学高校は、農業部(農業科・森林科学科・食品化学科)、工業科(電気システム科・機械システム科)、家庭科(ライフデザイン科・フードデザイン科)の3部7学科を有し、“秩父地域の産業と未来を支えるスペシャリストの育成”を目指しています。本校の3年間は、実践的な学習や部活動、資格取得を通じてたくましく成長することができます。本校は進路実現へのサポートも充実し、就職でも進学でも自分の希望を叶える確かなチャンスがあります。

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