埼玉新聞社 高校受験ナビ

地産薬膳鍋でぽかぽか 地元高校生らと開発

秩父の居酒屋3店舗が提供

 秩父市宮側町の居酒屋「秩父の酒場 ぶぶすけ」「江戸や わんちゃか」「海と大地のご馳走家 えびす」の3店舗で今月から、新メニュー「秩父ぽかぽか薬膳鍋」(2人前2980円~)の提供が始まった。同店運営のウィズ・アペックス社(秩父市、吉岡伸也社長)と日本薬科大学(伊奈町、都築稔学長)、県立秩父農工科学高校(秩父市、服部修校長)が連携し、薬膳と地産地消をテーマに構成した、冬を乗り切る健康鍋を完成させた。

 

秩父ぽかぽか薬膳鍋を紹介する従業員=16日、秩父市宮側町の「海と大地のご馳走家 えびす」

 

 ウィズ・アペックス社は秩父、本庄市内を中心に飲食計11店舗を運営。各店で地域密着型メニューの開発、提供に力を入れている。今回の新メニューは調理、薬膳、農業の知見を組み合わせた産学連携の本格薬膳鍋。同居酒屋3店の従業員、日本薬科大の学生、秩父農工科高の生徒の思いやアイデアが詰まっている。
 さんしょう、八角、松の実、ショウガ、たかの爪など、体を温める薬膳素材たっぷりのスープの中で、豚・トリ肉やネギ、白菜、ニラ、マイタケなど10種類以上の具材が踊る。吉岡社長の母校である秩父農工科高生徒が実習で収穫した旬の野菜が日替わりで加わるのが魅力の一つ。
 えびす店長の富田大介さん(45)を中心に、約半年かけて商品開発を行った。薬膳の栄養価や風味を最大限に引き出すために、トリガラと貝エキスをバランスよく配合した「特製塩ダブルスープ」が決め手という。「老若男女問わずお箸が進む、ヘルシーでコク旨(うま)の逸品」と富田さんは勧める。
 吉岡社長は「高校や大学の使命である『教育』と『研究』、地元飲食店が目指す『地域貢献』を融合して、相乗効果が生み出せる商品を今後も提供していきたい」と話した。
 秩父ぽかぽか薬膳鍋の注文の際は、なるべく各店に事前予約を。
 商品に関する問い合わせは、「海と大地のご馳走家 えびす」(☎0494・26・5375)へ。

 

=埼玉新聞 2024年12月19日付け11面掲載=

 

サイト内の秩父農工科学高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴 ~学校からのメッセージ2024~

秩父農工科学高校は、農業部(農業科・森林科学科・食品化学科)、工業科(電気システム科・機械システム科)、家庭科(ライフデザイン科・フードデザイン科)の3部7学科を有し、“秩父地域の産業と未来を支えるスペシャリストの育成”を目指しています。本校の3年間は、実践的な学習や部活動、資格取得を通じてたくましく成長することができます。本校は進路実現へのサポートも充実し、就職でも進学でも自分の希望を叶える確かなチャンスがあります。

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP