市内4校40人がワールドカフェ 「魅力ある街」考える
坂戸市内の高校に通う生徒に坂戸の未来像を考えてもらうワークショップが、市内で開かれた。カフェのようなくつろいだ雰囲気の中で意見を交わす「ワールドカフェ」という手法を取り、異なる学校の生徒たちが気取りなく、意見交換した。
和気あいあいと意見交換する高校生たち=坂戸市文化施設オルモ
次期市総合振興計画の策定に当たり、高校生の視点も参考にしようと企画された。坂戸高校、坂戸西高校、筑波大付属坂戸高校、山村国際高校から市外在住者を含め計約40人が参加した。学校が散らばるように5~6人でテーブルを囲み、グループ単位で語り合った。
坂戸市は20~34歳の転出者が多いことから、高校生は住み続けたいと思う魅力ある街について考えた。自分が住む市町村に住み続けたい理由について、「都心へのアクセスが良い」(坂戸市居住)、「ほど良い田舎だから」(東松山市居住)などの意見が示された。
一方で、引っ越したい理由については、「学生が遊べる場所がない」(坂戸市居住)、「どこに移動するにしても車が必要」(川島町居住)などが挙げられ、グループごとに意見を集約していった。
坂戸市居住の坂戸高校3年生(18)は「市外で育った人の話を聴いて、自分が当たり前だと思っていたことに坂戸市の良さがあるのかもしれないと感じた。自校で作られる学校給食がおいしかったことは坂戸市の魅力のひとつ」と話していた。
市は、18歳以上の市民に対して同様のワークショップを4月にオンライン開催。6月には地区別懇談会を開き、総合振興計画に反映させるための多様な意見把握に努めている。担当者は「10年後に社会で活躍する世代のアイデアもぜひ知りたい」と高校生の視点に期待していた。
=埼玉新聞2021年7月23日付け10面掲載=
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