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埼玉栄高校から箱根路へ【下】

体質改善 2位脱却へ
4月から東洋大に進学 松井海斗

4月から東洋大に進学する埼玉栄高の松井海斗=2月29日、さいたま市西区の埼玉栄グラウンド

 

 5000㍍、13分56秒81。全国高校駅伝に43度出場の強豪・埼玉栄高で歴代2位の記録を持つ松井海斗は、4月から東洋大に進学する。
 昨年12月の全国高校駅伝、今年の都道府県男子駅伝でいずれも1区区間2位。追われるより追う展開の方に「悔しいことが多かった」。何かで1位を取りたい憧れから中学1年時に陸上を始めただけに、2位で満足はしていない。
 毛呂山町出身。中学時代は、輝かしい実績はないものの、高い素質はあったという。埼玉栄高1年時の4月に3000㍍を8分30秒で走り、神山洋一監督をうならせた。だが、松井には大きな悩みがあった。
 「貧血で日常生活でも階段の上りがきつくて、走っても体のバランスが悪かった」。中学3年時には自分が貧血であることを知らず、1年間走れない時期もあったという。「走っている人がうらやましくて焦った」。走れる体をつ
くるため、神山監督に相談し、2年時の4月から体質改善に取り組んだ。毎日、鉄分が豊富なレバーをおかずにお米400㌘を摂取。エネルギーの消費が激しい競技だけに、時には朝練習を免除してもらい、睡眠時間を増やして休息に努めた。
 次第に体の状態が向上すると、2年時の全国高校駅伝で5区区間賞を獲得するなど、結果も出始めた。
 3年時の全国高校総体では5000㍍で7位(日本人3位)に入賞し、世代トップレベルまで上り詰めたが、トップに立つのは大学進学後に持ち越された。
 松井は2位であることに納得していないものの、プラスに捉えている。「もし、1位や区間賞を取っていたら、てんぐになっていたと思う。自分が慢心になって努力することを忘れていた」と現状に甘えない姿勢がさらなる成長を期待させる。
 数多くの強豪から誘いを受けた中で、東京箱根間往復大学駅伝で総合優勝4度の東洋大へ進学する。「いろんな大学を見た中で食事が一番徹底されている。強い鉄紺(のたすき)を下げてみたかった」と語った。大学での目標は「総合優勝もしたいけど、今はトップで走れる選手になりたい」。ナンバー2ではなく、ナンバー1になるため、松井は走り続ける。

 

=埼玉新聞2024年3月26日付け6面掲載=

 

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