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埼玉県駅伝 高校男子の部 6連覇の埼玉栄

 第92回埼玉県駅伝は2日、男子はさいたま新都心駅前、女子は鴻巣駅東口付近から、ともに熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にゴールするコース(男子=7区間42・195㌔、女子=5区間20・5㌔)で男女計102チームが参加して行われた。
 一般・高校女子の部は埼玉医科大Gが1時間9分26秒の大会新で2大会ぶりの栄冠に輝いた。1区飯島が後続に13秒差をつけてトップでたすきをつなぐと、3区保坂、4区古賀と3人が区間賞に輝いた。2~4位は埼玉栄高勢が入った。
 高校男子の部は埼玉栄が2時間8分44秒で、中止となった第88、89回大会を除いて6連覇を達成した。2区岸本ら5人が区間賞を獲得するなど、2位の武蔵越生Aに1分52秒差をつけてゴール。3位は花咲徳栄だった。
 一般男子の部はコモディイイダが2時間5分47秒で2大会連続の優勝を飾った。2区キプチルチル、6区金子が区間新記録を樹立するなど、2位以降を3分以上離した。2位は1区坪井が区間賞の新電元工業、3位は武蔵野学院大が入った。
 市町村男子の部は上尾市陸協Aが2時間13分46秒で5大会連続の頂点に立った。2位でたすきを受けた4区田口が先頭に立つと、6区田村、7区鈴木が区間賞の走りで後続との差を広げた。2位は川越市陸協、3位はさいたま市陸協だった。

 

3年生 力示し有終

高校男子の部 6連覇を達成した埼玉栄のアンカー三井翔太が右手を突き上げてゴールテープを切る

 

 高校男子の部は埼玉栄が2時間8分44秒で6連覇を達成。出場した全4人の3年が区間賞に輝く活躍で、高校年代の県内3大大会を制した。神山監督は「力のある下級生が多い中で最後に3年生が自分たちのチームだと示した」と誇らしく語った。
 1区の1年出口が6位と出遅れたが、その後が圧巻だった。2区岸本が4人を抜き、3区高沢で先頭に立った。4区井上、7区三井と3年4人が区間1位の記録でゴール。主将の岸本は「先輩として、後輩を支える走りができた」と胸を張った。
 出場した3年4人は1月26日の奥むさし駅伝からの連戦だった。それでも疲労を感じさせるどころか走りには頼もしさが増すばかり。3区高沢は「3年間の積み重ねがようやく力になった。人間性も身に付き走りに自信がついた」と成長を実感する。
 現チーム始動時は3年の力不足が不安視された。5000㍍でチーム一のタイムを持つ1年馬場らが頭角を現し、岸本は「都大路はほとんど1年生が走る覚悟をした」。それでも練習では率先して先頭に立ち、4人の3年が不動の地位を築いた。
 高校最後の大会で有終の美を飾り、それぞれが次のステージに旅立つ。アンカー三井は「駅伝は一人ではできない。栄で学んだ応援してくれる人、支えてくれる人への感謝の気持ちを忘れずにこの先も競技を続けたい」と集大成の冬を終えた。

 

=埼玉新聞2025年2月3日付け7面掲載=

 

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