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大宮ソニック ホールをリニューアルで高校生がダンス披露

 2021年7月から改修工事が進められていたソニックシティホール(さいたま市大宮区)が4日、リニューアルオープンした。同日には記念イベントとして、大ホールで「ソニックダンスステージ」を開催。県内15校の高校生らが会場に駆け付けた約千人の観客に力強いダンスを披露し、同ホールの再出発を祝った。

 

久喜工業高校のダンス同好会「Techniqs」(テクニクス)の臼井美陽さん(右)と顧問の梶田翔司教諭(左)=4日、さいたま市大宮区のソニックシティホール

 

 ソニックシティホールは1988年から開館しており、国内外問わず数々の著名アーティストのコンサート会場として活用されてきたが、老朽化などを理由に21年7月から休館。今回のリニューアルによって、観客席の色が従来の寒色から暖色に変更されるなど、重厚感のあるデザインに仕上がった。
 「ソニックダンスステージ」はコロナ下で日頃の練習の成果を発揮する機会が少なくなってしまった県内高校のダンス部などのため、同ホールを運営する県産業文化センターが21年に企画したもの。昨年は休館のため行われず、今回で2回目。
 県立久喜工業高校のダンス同好会「Techniqs」(テクニクス)は、今回のダンスステージに立つことを目標として昨年8月に同好会を設立。リーダーで同校3年生の臼井美陽さん(17)は、動画サイトなどで見たダンスに憧れ、それまでステージに立った経験すらなかったがメンバーを募り練習に励んできたという。
 ステージを終えて「一つの山を乗り越えた気分」と達成感に満ちた笑顔を見せると、一緒にステージに立った顧問の梶田翔司教諭(30)も「人前に出る経験がほとんどなかった生徒たちがここまで成長したことがうれしい」と語った。
 同センターの加藤喜久雄理事長は「エネルギーあふれるダンスに圧倒された」と話し「文化の発信地としての自負を持ち、これからさまざまな催しを届けていきたい」と意気込んだ。
 イベントの様子については、来月18~26日の期間で武蔵野銀行本店ビル2階の多目的スペース「エムズスクエア」で動画などが放映される予定。

 

=埼玉新聞2023年2月7日付10面掲載=

 

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