先生の指揮でもう一度
県立大宮高校OBらで設立した「RK放送合唱団」の創立25周年記念演奏会が、さいたま市中央区の彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールで開催された。会場は温かい音色に包まれていた。
会場を温かく包み込んだRK放送合唱団の演奏。右端が指揮者の金井良次さん=さいたま市中央区の彩の国さいたま芸術劇場
同合唱団は、大宮高校音楽部の顧問だった金井良次さん(75)が振る棒で「もう一度歌いたい」と考えた卒業生有志らが1999年に立ち上げた。金井さんは大宮高校当時、大きなビデオカメラで活動の様子を撮影編集。イニシャルで「RK―TV」と呼ばれていたことから同合唱団の名が付いた。
メンバーは同校OBと関係者のほか、異動した大宮光陵高校音楽科の卒業生など、金井さんのかつての教え子たち。月2回、公民館などで練習している。
「今のままの指揮者、メンバーで音楽をずっとやっていきたいという思いが強い」と話すのは、団長の中山勝則さん(59)。「世の中に合唱団はたくさんあるが、誰とやるかというのも、ものすごく大事」と言葉に熱がこもる。
久喜市に住む金井さんは「当時の人間関係そのまま。若い人たちと対等に付き合えるのは本当にありがたいこと。私が教えられることばかりですよ」と優しい笑顔で語った。
家族と共に羽生市から来た横山美知代さん(48)は「たっぷり音のシャワーを浴び、興奮しています。75歳になっても元気に音楽活動をされているのが素晴らしい。家族一同、元気をもらいました」と明るい表情で、頬を紅潮させた。
=埼玉新聞2024年12月18日付け9面掲載=
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