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学校で養蜂 みつ甘くー大妻嵐山高校

ラベンダー畑にも巣箱

巣箱から取り出した巣板から、みつぶたを取り外す生徒たち=6月17日、嵐山町菅谷の大妻嵐山高校

 

 嵐山町菅谷の大妻嵐山高校では、生徒たちが校内で養蜂に取り組む「みつばちプロジェクト」に取り組んでいる。4年目の今年は過去最高量のはちみつを採取。同町鎌形の千年の苑ラベンダー園にも巣箱を設置し、地域との連携も図っている。
 同プロジェクトは、自然豊かな立地条件を生かした特色ある取り組みとして、2022年4月から始めた。ミツバチの飼育や観察を通じて自然との共生を学び、採取したはちみつを使った商品開発などを学ぶのが目的。また、同校のハイスクール議会で採択された意見書を受けて町に働きかけ、4月中旬にラベンダー園にも巣箱を設置した。
 巣箱は校内に3箱、ラベンダー園に1箱設置。担当教諭の指導で、生徒有志25人が養蜂に取り組んでいる。6月17日は、今シーズン2回目のみつ搾りを実施。はちみつがたっぷりたまった巣板を遠心分離機に入れ、手動でハンドルを30分間回し続け、みつを採取した。
 担当教諭の高橋智さんによると、昨年は採取量100㌔を目標にしていたが、手順をミスして3㌔ほどしか、はちみつが取れなかった。今年は基本を守って取り組んだところ、2回で計60㌔を採取できた。はちみつは同校の文化祭で販売するほか、地元周辺の業者とのコラボでジュースやパンなどにも加工される。
 巣箱は週1回、ダニが発生していないか内部を観察するなど、世話が欠かせない。部長で2年生の坂本知優(ちひろ)さん(16)は、同プロジェクトに参加したくて、同校を志望したという。1年生から参加し、今年が2年目。「頑張ってくれているミツバチたちを見ているので、はちみつは特においしく感じる。ハチに『ありがとう』と言いたい」と笑顔で話していた。

 

=埼玉新聞2025年7月4日付け11面掲載=

 

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校訓「恥を知れ」・建学の精神「学芸を修めて人類のために」を柱に、「深い教養と知性を身につけた社会貢献できる高い志を持つ自立した女性」の育成を目指している。上質な学校生活・学校社会貢献活動・大妻リベラルアーツの「3つのTo Do」を学びのキーワードとし、特徴ある探究学習や体験型学習プログラムが用意されている。また、イギリス研修をはじめとした海外研修やボランティア活動など、様々な校外学習の機会がある。

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