取材力と紙面のクオリティーの高さが評価され、全国連覇、県で3年連続の最優秀賞に輝いた。100人を超える部員数の多さに加え、取材、ライター、写真、IT(パソコンによる紙面レイアウト)を分業制にしていることが県立松山高校新聞部の特徴。取材先や企画は部員それぞれが出し合い、決めている。
部長の根本翔大さん(2年)は「自分たちの興味を大切にしているため、高校生が読んで面白い内容になっていると思う」と、胸を張る。校内の話題はもちろん、取り上げる内容や場所は多彩。ウクライナの人たちの声を特集した紙面などは、他校からも絶賛の声が上がった。
根本部長が自身で取り組んだ企画の中では、都内の大井競馬場のイルミネーションの取材と、東京芸大の先生へのインタビューが印象に残っているという。生徒自身がアポイントを取り、積極的に校外に出ている。「『令和の米騒動』をテーマに地元の農家にも取材した」と話す。能登半島地震では現地に問い合わせて紙面化した。
発行回数は年々増え、速報紙「空は晴れたり」を含めて、タブロイド判とブランケット判(2~8㌻)で、年間計126号に及んだ。県内外を含めた他校に比べ、群を抜いているだけでなく、前年の同校の発行回数70回をも大きく上回った。単純に考えて、学校が休みの日を除けば2日に1回の割合で発行していることになる。
顧問の矢野悠季教諭は「数を出せばいいというわけではないと思うが、数えてみたら増えていたという感じです」と、ほほ笑んだ。「生徒たちには、特に速報紙の質を落とさないことと、回りの人たちのことを素直に応援できる人になってほしいと伝えている」と、強調した。
「ウクライナの声を聞く」の特集紙面=2024年2月10日付、松山高校新聞
【学校新聞から】
本年度の「県学校新聞コンクール」で優秀賞以上を受賞した学校と代表的な記事や紙面を紹介する。
=埼玉新聞2025年1月29日付け8面掲載=
サイト内の松山高校の基本情報は→こちら
学校の特徴~学校からのメッセージ2024~
本校は「文武不岐」を建学の精神とし、大正12年に開校して以来100年、比企地区の中心的進学校として多くの優秀な人材を世に輩出してきました。普通科に加え、県内では最も古くから理数科を設置し、令和5年には第Ⅲ期スーパーサイエンスハイスクールの指定を受けました。昨年度も国公立大学をはじめハイレベルな進学を実現し、また、部活動でも全国大会優勝を含め13部活動が全国大会、関東大会に出場出展するなどの優秀な成績を残しています。
カテゴリー
よく読まれている記事