読み応えのある特集記事に定評のある県立越谷北高校新聞部。学期ごとに発行する8㌻構成の「タブロイド新聞」と、自分たちで印刷している原則2㌻の「PC新聞」を毎月出しているほか、ブログ形式の「北高なう」をホームページ上で発信している。
「記事の種類や話題の豊富さと内容の充実度、レイアウトの巧みさ・見やすさは頭一つ抜けている存在」「さまざまな話題がまとめられており、読んでいてとても満足感が高い」など、コンクールの講評でも評価の高さが際立った。
部長の若林真美さん(2年)は「最優秀賞に届かなかったのが悔しい。北高生目線をモットーに作っており、自信を持っている」と、強調した。
「若者言葉・言葉の乱れか新たな文化か」「ふるさと納税・地域発展の鍵か足かせか」「SNS疲れ・適切な距離感を探る」など、興味深い特集記事が毎号、複数掲載されている。さらに「若者の政治参加」をはじめ、数学や音楽など学習内容を深めるようなテーマも取り上げている。
「企画会議では、部員が一人一つずつ考えてきて話し合い、最終的には多数決で決めている」と話す若林部長。生徒主体の紙面作りを大切にしているといい、身近な内容から社会問題まで、話題は幅広い。若林部長にとって印象に残った特集企画は「モチベーション」を取り上げた記事。「ネットで大学の先生の論文などを調べて、取材を申し入れた」という。
校外に出向いて取材することも少なくないほか、コロナ禍が明けても、必要に応じてリモートによる取材を継続し、定着しているようだ。
顧問の坂東恵教諭は「中学校に新聞部はないので、全員が初心者。先輩から受け継いだ伝統を後輩たちに引き継いでいる。年々クオリティーが上がっていて、苦労も多く大変だと思うが、生徒たちは自分たちの視点で取り組んでいる」とたたえた。
専門家らに取材した「モチベーション」の特集紙面=2024年7月19日付、越谷北高新聞
=埼玉新聞2025年2月5日付け8面掲載=
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