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学科融合ペンタブ作品 芸術祭の「レガシー」にー大宮光陵高校

レイボックホールに展示されている大宮光陵高校の生徒が制作した「ぐるぐるNATURE」

 

 大宮光陵高校の美術科、書道科、音楽科の生徒たち6人が創作した現代アート作品が「さいたま国際芸術祭2023」のレガシー作品として、さいたま市大宮区大門町のレイボックホール(市民会館おおみや)5階に展示されている。同所で関係者を集めた「お披露目式」も開かれた。
 作品は、デジタルとアナログの技術を融合させたペンタブアートの「ぐるぐるNATURE(ネイチャー)」。縦182㌢、横364㌢の大作で、同校OBの現代美術家梅沢和木さん(40)からアドバイスを受け、制作した。
 生徒らは、ペンタブレットで思考錯誤しながら描き、プリントアウトしたそれらの絵を何枚も切り貼りし、色を塗る作業を積み重ねた。梅沢さんは、「作品の完成までには、孤独を感じたり、悩んだり、相談したり―があっただろう。その過程自体を学べたと思う」と話した。
 同校美術科の学科長、松下俊教諭(52)は「美術や音楽や書道の力で、これまで考えもしなかったような視点や可能性を発見した。今後の人生の大きな財産になるだろう」と、生徒らにエールを送った。
 制作した美術科3年宮内友莉花さん(18)は「大きな画面にみんなと雑談をしながら、ベタベタと色を塗っていくのが楽しかった」。山中萌衣さん(18)は「ほかの学科の人たちの刺激を受けて、新たな自分の引き出しが生まれた」と成長を語った。
 松下教諭は、「未完成な雰囲気が漂っているが、この続きや制作過程を見てみたいと思ってもらえれば、一つの成果」と、評価した。

 

「お披露目式」に出席する関係者ら。(右2人目から)松下俊教諭、山中萌衣さん、宮内友莉花さん、梅沢和木さん=さいたま市大宮区のレイボックホール(市民会館おおみや)

 

=埼玉新聞2025年3月26日付け11面掲載=

 

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