学校行事の記事を中心に発行
県立所沢北高校新聞部は、部員が2人と少ない中でもクオリティーの高い紙面を作り、第66回(令和3年度)県学校新聞コンクール優秀賞(県教育長賞)を受賞した。
紙面には校内の情報が満載されている。新入生向けの恒例企画「所北の歩き方」では、校舎の正確な位置を心掛けたという図解とともに各棟にある教室を紹介。「トイレも新しく綺麗」「音楽室…秘境」などユニークな表現で役立つ情報を提供している。
「自分の知り合いや友達の言葉が載っていたら読みたくなると思い載せている」としている通り、インタビューも校内関係者が中心。生徒会長はもちろん、教師のほか、教育実習生の声なども取り上げ、身近な内容となっている。
月1回を目標に適時号外を発行。文化祭の特集号では、「濃密な青春はNO密で」の大見出しが光った。文化祭全体のテーマだったというが、「夏だ!海だ!臨海実習だ!」などの見出しとともに遊び心たっぷりに楽しい紙面を作っている。
2人の部員のうち1人は放送部と兼部しており、ほとんど1人で編集しているという。「速報性には欠けているかもしれないが、学校の歴史を綴るべく、主に学校行事の記事を中心に発行している」と明かした。
顧問の木下真介教諭は「部員は少ないが、先輩たちのやってきたことを踏まえ、しっかりした紙面を作っていると思う」と話した。コンクールの講評でも「少ない人数でバランスの取れた内容」「王道かつ遊び心もあり、コラムが特に面白い」「読み手を引き付ける躍動感のある写真が多い」と評価が高かった。
講評を参考に見出し大きく
記事を担当した新村晴香さん(3年)の話
文章を書いたり、写真を撮るのが好きで、1年生の秋に運動部から転部した。最初は新聞をPTAの人が作っているのかと思っていたので、生徒が作っていることを知り、すごいと思った。文化祭は、生徒が自主的に作り上げていることを伝えたかった。過去のコンクールの講評を参考にして、見出しを大きくしたり写真を多くしたり工夫した。
=埼玉新聞2022年4月20日付け8面掲載=
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