7月の世界大会出場へ
昨年12月にオンラインで開かれた第15回全国高校生英語ディベート大会で、さいたま市立浦和高校インターアクト部が優勝した。全国最多となる4回目の高校日本一で、今年7月にオンラインで開催予定の世界大会に日本代表として出場する。優勝メンバーの6人が22日、市役所を訪れて、清水勇人市長と細田真由美教育長に優勝を報告し、部長の中島萌々菜さん(17)が世界大会に向けて、英語で決意表明を行った。
全国高校生ディベート大会で4回目の高校日本一に輝いたさいたま市立浦和高校インターアクト部の優勝メンバー=22日午後、さいたま市役所
都道府県の代表64校が出場
優勝メンバーはいずれも3年生で、中島さんのほか、副部長の小熊祐有子さん(17)、鈴木結璃子さん(17)、竹内愛璃さん(17)、星こころさん(17)、戸村優月さん(17)の部員6人。
大会は全国高校英語ディベート連盟の主催で昨年12月26、27日、新型コロナウイルス感染防止のためオンラインで開催された。「日本政府は、(ハイブリッド車も含む)化石燃料車の製造と販売を2035年までに禁止すべきである」を論題に、都道府県の代表64校が出場した。同校は予選2位で上位4校の決勝トーナメントに進出。準決勝は県立大宮高校との県勢対決に勝利し、決勝で富山国際大付属高校との激戦を制した。
6人は同校からオンライン参加して、優勝が決まった瞬間に「キャー」と叫んで喜びを表現したという。最優秀ベストディベーターを受賞した中島さんは「優勝校の代表として、あいさつをするときも、ただ泣いていた。英語を生かして世界で活躍したい」。大会前に体調を崩したという小熊さんは「心苦しかったけど、頼もしい仲間に支えられて、優勝の瞬間を共有できたことは奇跡だと思った」と話した。
鈴木さんは3歳上の姉が17年大会で優勝した同部のメンバーで、「高校生活の大きな目標を達成できたことは光栄に思うし、周りの皆さんに感謝したい」。竹内さんは「優勝した瞬間は頭の中が真っ白になった。つらいときも楽しかったときも共有できて、みんなが誇り」と笑顔だった。
決勝のメンバーではなかった戸村さんは「闘っている姿を見て、かっこいいなと思った。理系だけれど、英語力は将来無駄にしたくない」。星さんは「チームと喜びをわかち合えた。先生や後輩、家族がサポートしてくれて、みんなで勝ち取った優勝だと思う」と話していた。
= 埼玉新聞 2021年4月25日付け 10面掲載 =
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