SNSを活用した地域活性化
今後は効果の検証も
県立草加西高校普通科3年生8人が11日、草加市役所を訪れ、浅井昌志市長に会員制交流サイト(SNS)を活用した地域活性化について、プレゼンテーションを行った。国指定名勝「草加松原」や特産のせんべいを題材に、高校生ならではの視点で草加の魅力発信方法を考えた。
県教育委員会が窓口となり、学校と地域や企業をつないで生徒の学ぶ機会を創出する「越境×探求!未来共創プロジェクト」の一環。昨年7月から情報科選択クラス8人が主体となり、資料作成や取材、意見交換を重ねた。
テーマはツイッターを使った草加市の魅力発信方法。都内勤務のファミリー層をターゲットに、動画、音、写真の3チームに分かれて発表した。
動画では実際に草加松原を走る映像をアップすることで、旅行気分を味わってもらう案や、音では「おきあがりこぼし」の音色を癒やしにつなげる案、また写真を活用して見やすさを追求する案なども説明された。
高校生ならではの斬新なアイデアの数々に、参加した県教委職員や市職員らも熱心に耳を傾けていた。
浅井市長は「(市公式ツイッターに)より興味を持ってもらうためには、今回提案があった音との組み合わせが非常に重要だと感じた。貴重な意見を参考に、情報発信力の強化に取り組んでいきたい」と述べた。
市は高校生が考えた今回の提案を市公式ツイッターで実際に公開し、反響や登録者数を基に効果を検証するという。
プレゼンテーションを行った矢作幹太さん(17)は「自分の考えをどう伝えるか苦労した」、石井杏奈さん(18)も「見せ方や伝え方を考えて工夫した」。藤井和憲さん(18)は「仲間のアイデアが参考になった。一人では決してできない経験なので、今まで支えてくれたメンバーに感謝したい」と話していた。
=埼玉新聞2022年1月17日付け10面掲載=
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