協定書を交わす秋元校長(左)と久田理事長・学長=4日午前、鴻巣女子高
鴻巣女子高校と浦和大学は4日、学校教育振興や人材育成で連携、協力するための包括連携協定を結んだ。大学教員による出張講座といった相互交流を図るほか、学費面でのサポートも盛り込むなど、高大連携での教育振興と人材育成を目指す。
鴻巣女子高は、普通科に加えて保育科と家政科学科があり、「早く社会に出たい」と希望する生徒が多いという。一方、大学進学者が減少傾向にあり、「県内の大学との連携が必須」との考えから、教員、保育士を養成する子ども学部を持つ浦和大との連携を進めるため、協定に至った。
協定では、大学の教員による出張講義や模擬授業の実施▽共同研究を含む教育および研究についての情報交換と交流▽大学受験と入学者への支援や、高大連携の円滑な推進―で協力していく。
同日に鴻巣女子高で開かれた調印式に、同校の秋元俊一校長、浦和大の久田有理事長・学長らが出席。協定書を交わした。
秋元校長は「絆を深め地域に貢献し、共に発展できれば」と展望を語った。また、高校側からは「4年制大学に進学する意義を生徒に伝えるために協力してほしい」といった意見も出た。
久田学長は「人的資源や施設、設備の提供で、大学に進学すると、こんな学びができると伝えたい。一般教養にとどまらない、専門的な分野で連携できれば」と応じた。その上で、「高校生の考えを大学教育と運営に反映できれば」と語った。
=埼玉新聞2025年6月10日付け11面掲載=
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