途上国の現状、取り組み紹介
秩父市上町の県立秩父高校(守屋和昭校長、生徒数536人)で17日、国際協力機構(JICA)の講演会「国際協力の意義と異文化理解」が開催された。2年生186人が、JICA職員の体験談や生徒同士のディスカッションを通して、開発途上国の教育事情や授業風景、文化の違いなどを学び、国際協力と社会貢献の大切さを共有した。

生徒に開発途上国の教育事情を解説するJICAの徳田由美さん=17日午前、県立秩父高校
今回講師を務めたJICA資金協力業務部参事役の徳田由美さんは、2006年に入構後、エチオピアやケニアなどに赴き、現地の子どもたちとの交流を深めながら、教育プロジェクトの立ち上げ、施設の無償資金協力事業などに携わってきた。
講演会では、JICA初代理事長の緒方貞子さん(1927~2019年)の国際協力の理念や、地域格差によって学校に通えない開発途上国の子どもの現状、JICAの取り組みなどを紹介。徳田さんは「当たり前のように教育を受けられている皆さんが、世界のためにできることは何か」と、生徒に問いかけながら、世界が抱える教育問題について深く解説した。
講演後、同校2年宮崎虎徹さん(17)は「最低限の学力を身に付けていない子どもが世界に6億人以上もいることに驚いた。高い教育を受けることができている自分たちは、開発途上国の子どもたちの支えになるように学んでいく必要があると実感した」と語った。
大平かなみさん(16)は、同校が実施している姉妹校交流事業の一環でオーストラリアに、県教育委員会主催の「県立高校グローバルリーダー育成プロジェクト」でシンガポールに行った経験がある。「国際協力には多様な関わり方があるのだと改めて理解できた。これからも交流の経験を重ね、各国の教育事情と文化の違いについて、知識を身に付けていきたい」と話していた。
=埼玉新聞2026年3月20日付け11面掲載=
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令和8年度より、秩父高校と皆野高校が統合し、新たな「秩父高校」 が開校 。新校では従来の「普通科」に加えて「国際教養科」を設置し、生徒の多様な進路希望に応える教育を推進する 。 普通科は 総合進学・特別進学クラスを設置している。2年次から文系・理系に分かれ、30 以上の選択科目から自分に合った授業を選ぶ。 また R 5 年度からは「県立高校学際的な学び推進事業」の指定校となり、地元をテーマとした探究活動を推進している。
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