2025年5月21日配信
小規模校ならではのきめ細かな指導
5月9日、県立宮代高校において、蓮田松韻高校・幸手桜高校・宮代高校の3校による合同学校説明会が開催されました。今回の説明会は塾関係者を対象に行われ、各校の教育内容や進路指導体制、学校生活の様子などについて直接説明を受けることができる、貴重な機会となりました。
3校はいずれも定員200人の小規模校であり、少人数ならではのきめ細かなサポート体制が特徴です。生徒一人ひとりに寄り添い、進路指導や学習支援、生活面のサポートが行われており、先生方の熱意と温かさが伝わってきました。また、各校とも地域社会とのつながりを大切にしており、学校行事や地域活動を通じて、社会性や協調性を育む教育が実践されています。
教頭の荻田先生は、「面倒見の良い学校」ということを強調し、手厚い支援体制が整っていることを紹介しました。
学習面では、朝学習やテスト前のスタディーウィーク、個別の補習などを通して基礎学力の定着を図っています。数学・英語では習熟度別にクラスを編成し、生徒の理解度に応じた授業を実施。大学生の学習サポーターによる支援やなど、多方面からの支援も充実しています。
進路については、大学・短大・専門学校への進学、就職のいずれにも対応しています。大学は指定校推薦が中心で、専門学校の指定校推薦枠も多く、企業からの求人も1000社を超えるなど、選択肢が豊富です。
また、部活動も盛んで、アーチェリー部や女子サッカー部、全国大会出場経験のある放送部などが活動しています。地域との交流にも積極的で、地元イベントへの参加を通して社会性や地域への愛着を育んでいます。
蓮田松韻高校では単位制を採用し、選択科目が豊富で、生徒は自分の興味や進路に合わせて学ぶことができます。教頭の前田先生は「希望者が5名程度でも科目を開講することもある」と語り、生徒の学びたいという気持ちを大切にしている姿勢がうかがえました。
商業科目も設置されており、資格取得を目指す学びや、放課後の学習指導も充実しています。また、5クラスを6クラスに分けた習熟度別授業を展開し、生徒が主体的に学べる、質問しやすい環境を整えています。
進路面では、大学進学・専門学校・就職に応じたプランが用意されており、大学進学においては指定校推薦がほとんどを占めています。医療系や公務員志望者向けの講座もあり、幅広い進路希望に対応しています。
さらに、教育相談員や日本語支援員が配置され、外国籍の生徒へのサポートも手厚く行われています。学校の様子はInstagramで積極的に発信されており、今年度からは生徒自身も情報発信に参加しています。
幸手桜高校は、商業をベースにした総合学科で、キャリア教育に力を入れています。単位制を導入し、複数の系列から進路に合わせて科目を選択できる仕組みです。大きな特色の1つとしては、5日間にわたるインターンシップ制度があり、実社会での体験を通じて生徒の興味・関心を深め、進路選択に結びつけています。
進学から就職まで幅広いサポート体制があり、就職に関しては1500社以上からの求人があり、多様な職種への就職が可能です。大学進学では、商業系資格を活かした進学のほか、共栄大学との高大連携プログラムを通じて、学ぶ意義を深める取り組みも行われています。生活面に不安のある生徒にも寄り添い、一人ひとりの成長をしっかりと支える姿勢が印象的でした。
また、地域活動にも積極的に取り組んでおり、商品開発やPOP広告の制作、地元のお祭りへの参加などを通じて、地域に根差した学びを実践しています。
今回の説明会を通じて、3校それぞれの特色や強みを一度に知ることができ、進路選択の参考となる非常に有意義な機会となりました。今後開催される学校説明会や文化祭などを通じて、自分に合った高校を見つけるために、積極的に情報を集めていくことの重要性を改めて感じました。
(文・根岸孝之)
※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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