2025年5月23日配信
8年度開校の新校は「国際教養科」を設置
去る5月16日、県立岩槻高等学校で塾対象の学校説明会が開催されました。
県立岩槻高校(さいたま市)は、令和8年度から新校として再出発する予定です。今回の塾関係者対象説明会の冒頭で、深井秀仁校長先生が「これまでの良さを継承しつつ、今より一段上の進学実績を目指したい」と述べられました。
新たな学校では、普通科に加えて「国際教養科」が新設されます。この学科は、県内では岩槻高校と秩父高校の2校のみに設置される予定です。国際教養科では、多文化共生や国際問題探究、シティープロモーションなどの選択科目を設け、地域と世界をつなぐ実践的な学びを展開していきます。外国語教育にも力を入れており、中国語・スペイン語・韓国語の中から第二外国語を選択できるようになっています(一部は普通科でも選択可能です)。
教頭先生からは、「基礎基本が身に付いており、向上心を持つ生徒」を求める生徒像として挙げたうえで、「地域課題に関心を持ち、グローバルな視点と自主性・協調性を備えた生徒を育てていきたい」とのお話がありました。また、岩槻区との連携も重視しており、街の魅力を発信するプロモーション活動などを授業に取り入れていく方針です。
進路指導においては、「生徒主体の進路指導」を基本方針とし、総合型選抜を希望する生徒には面談を繰り返し、志望校とのマッチングを大切にしているとのことです。一般選抜においても、学力と適性の両面から指導を行っています。進学実績の向上に向けては、予備校などから外部講師を招き、月に1回の特別指導を実施しているほか、3年生対象に13講座の補講も用意されています。
説明会後の授業見学では、国際文化科の生徒がインタビュー形式の英語スピーキングテストに取り組む様子を見ることができました。生徒が流ちょうに英語を話している姿が印象的でした。外国籍の生徒に対しては、週2回の日本語取り出し授業に加え、放課後にも学習支援を行っており、手厚いサポート体制が整っていると感じました。
学校生活面では、吹奏楽部がマーチングで西関東大会に出場しているほか、陸上部が男子八種競技で関東大会に出場するなど活躍しています。学食やお弁当の販売などもあり、生徒の学校生活を支える環境も整えられています。
岩槻高校は、これまで培ってきた教育の基盤を活かしつつ、次代を見据えた教育改革に取り組んでいます。地域と世界をつなぐ「新たな学びの場」として、令和8年度のスタートが大いに注目されます。
(文・根岸孝之)
※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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