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教育関係者対象説明会参加レポート⑧県立川口北高校

2025年6月16日配信

 5月27日、川口北高校にて、塾関係者を対象とした学校説明会が開催されました。今年で3年連続の開催となり、多くの教育関係者が集まりました。

 冒頭、今年度より着任された田部井洋校長先生からご挨拶があり、「川口北高校はよい学校だということをぜひ持ち帰っていただきたい」と力強く語られました。

 

 続いて、岩本教頭先生より学校概要の説明がありました。通学エリアは広く、さいたま市から約50%、川口市からが約30%の生徒が通っています。また、最寄駅が武蔵野線・東浦和駅のため、武蔵野線沿線からの通学も目立ちます。全体の8割の生徒が1時間以内に通学しています。

 

 

 川口北高校では「文武両道の精神のもと、高い志と品格を備えた未来を拓くグローバルリーダーの育成」を掲げており、授業や部活動に手を抜かない生徒を育てています。

 教育課程も特徴的で、通常30単位のところを34単位に増やし、高校2年次まで文系・理系に分かれず、5教科を幅広く学ぶカリキュラム構成になっています。

 大学受験のその先を見据えた学びとして、「学びのDX」および「探究学習」に力を入れています。学びのDXとして、全生徒がiPadを活用。アプリソフトも充実しており、学習の効率化が図られています。

 「総合的な探究の時間」では生徒一人ひとりがテーマを設定し、学年を超えた縦割りグループでの学びあいや教えあいを通して、自分なりの答えを探していきます。また、大学出張講座や外部発表会を通して自らの学びを深めています。12月には県主催の探究活動生徒発表会に代表の生徒が参加し、2月には校内で全員がポスターやスライドを使って発表を行います。

 

 

 進路指導に関しては校長先生による全生徒との二者面談や、学年全体での受験校検討会が行われています。平常補講や夏季補講も実施され、受験に向けた支援体制が整っています。

 大学共通テストはほぼ全員が受験し、国公立大学には47名が合格しました。教員志望や医療・看護系を目指す生徒も多く、地元の埼玉大学や埼玉県立大学を志望する生徒が多いのも特徴です。早慶上理に20名、GMARCHに138名が合格しています。なお、私立大学入試では、共通テスト利用型の受験を推奨しており、3教科で高得点を狙うよりも、5教科で堅実に点数を積み上げる5教科勝負のスタイルが定着しています。

 

 部活動加入率は96.7%と非常に高く、剣道部はインターハイ、美術部は全国高等学校総合文化祭に出場するなど、成果を上げています。学校行事も充実しており、林間学校、球技大会、修学旅行、文化祭、体育祭、マラソン大会、駅伝大会など、年間を通してさまざまな学校行事も行われています。

 

 川口北高校では、6月21日に学校説明会と土曜公開授業が予定されています。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。(文 山本直登)

 

※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ2025~

「総合的な探究の時間」において、全校生徒1人1人が自身の探究テーマを設定し、学年を越えたゼミ形式の活動を通して、自分なりの探究学習を実践していきます。また、3年次の類型選択として、従来の文系・理系に加え、文理融合系を全国の公立高校で初めて導入しています(令和6年度入学生から)。

 

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