2025年7月11日配信
「自走する学習者」の育成目指す
女子校ならではの安心感と確かな成長
7月1日、県立春日部女子高校で開催された塾対象説明会に参加しました。
当日は、加藤元校長先生より、学校の教育方針や特色ある取り組みについてご説明がありました。
春日部女子高校では、「気を遣わず自然体でいられる」「ありのままの自分を出せる」「共感し合える仲間がいる」など、女子校ならではの安心できる雰囲気が大切にされているとのことです。生徒たちはその環境の中で自己肯定感を高め、リーダーシップや主体性を自然と育んでいるようです。実際に、「自分の意見をしっかり言えるようになった」「好きなことを堂々と語れるようになった」などの声も紹介され、女子高という環境での確かな成長の姿が伝わってきました。
また、先生方の支援体制も手厚く、日々の授業だけでなく、補習、講習、定期的な個別面談などを通じて、一人ひとりの生徒と真剣に向き合う姿勢が感じられました。学習面だけでなく、精神面でも安心して過ごせる環境が整っていることが、春日部女子高校の大きな魅力のひとつです。
高い進学実績と、学びを支える学校環境
春日部女子高校では、国公立・私立を問わず幅広い進学実績を誇っています。近年では東京外国語大学、埼玉大学、宇都宮大学、埼玉県立大学などの国公立大学をはじめ、早稲田・上智・東京理科大、さらにはGMARCH、日東駒専といった主要な私立大学にも多くの合格者を出しています。卒業生の約9割が四年制大学または短期大学へと進学しており、女子校ならではの特色として看護・医療系や女子大学への進学希望者も多く見られるそうです。
指定校推薦や総合型選抜といった推薦制度を活用する一方で、一般入試への対策も重視されており、地方の国公立大学を目指す生徒にも丁寧な支援が行われています。早朝や放課後、長期休暇中には補習・講習が行われており、今年度の夏期講習では42講座が予定されています。学年・レベル・進路に応じたきめ細かい内容が用意されており、生徒一人ひとりの目標に寄り添う体制が整っていると感じました。
校内には個別ブース付きの自習室もあり、土日も利用できるため、自主的な学びを促す環境が整備されています。また、校内を見学した際には、教室前や廊下に掲示されている進路・学習に関する掲示物が目を引きました。こうした掲示物からも、学校全体で「進路に向かって取り組む空気」が感じられたのが印象的でした。
部活動も活発で、陸上部のインターハイ出場、文芸部や競技かるた部の全国大会出場など、文武両道の姿勢が根付いています。
外国語教育の充実と、広がる国際理解の視野
春日部女子高校には、全国の公立高校で唯一、女子校に設置されている「外国語科」があり、来年度で設置30周年を迎えます。この学科では、英語力の向上はもちろんのこと、国際理解教育にも積極的に取り組んでおり、実践的で多彩な学びの機会が設けられています。
代表的な取り組みとして、オーストラリアでの語学研修(今年度は30名が参加)やオンライン英会話、少人数でのグローバル・スタディズ・プログラムなどがあり、「生きた英語」に触れられる環境が整っています。加えて、福島県のブリティッシュヒルズで実施されるスプリングセミナーでは、英国文化の中での英語学習を体験できる貴重な機会が用意されています(普通科の生徒が参加できるものもあります)。
また、第二外国語としてフランス語・ドイツ語・中国語・韓国語の選択が可能で、語学の幅を広げることができます。図書室には洋書が豊富にそろっており、外国語科の課題で活用されることもあるそうです。英語を軸に、世界とつながる視点や多言語に対する関心を高めたい生徒にとっては、非常に魅力的な環境が整っているといえるでしょう。
春女という選択肢を、自分の未来に
春日部女子高校は、「自分らしさを大切にしながら、確実に成長したい」と願う生徒にとって理想的な学びの場です。安心感のある環境の中で、一人ひとりの個性や目標を大切に育て、将来社会で活躍する力を確かなかたちで育んでいるように感じました。(文・根岸孝之)
※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
サイト内の春日部女子高校の基本情報は→こちら
学校の特徴~学校からのメッセージ2025~
「春女(kasujo)スピリット・高い志を持ち、夢をあきらめない!-」をモットーに、日々の授業、部活、行事に全力で取り組める女子校です。向日葵のような明るい学校で青春しませんか?
関連記事
教育関係者対象説明会参加レポート
カテゴリー
よく読まれている記事