埼玉新聞社 高校受験ナビ

教育関係者対象説明会参加レポート⑮国際学院高校

2025年7月18日配信

注目される新たな取り組み

全日制、通信制の一体化募集

 

 7月7日、国際学院高校の「学習塾対象入学試験説明会」が行われました。梅雨の合間の暑い日でしたが、昨年よりも多く、150名を超える学習塾の先生らが参加しました。

 大野博之校長先生は、文部科学省中央教育審議会の委員や日本私立短期大学協会の副会長などの要職を担っており、学ぶことの大切さを力強く語り、「人はできることができ、分かることが分かることに幸せを感じる」という言葉を紡ぎました。

 

 この日は期末試験の追考査日で授業がないため、在校生二人のプレゼンが披露されました。

 入学して3ヶ月を過ぎたところの1年生徒は、将来の目標として「信頼される自立した大人になること」をあげ、「この学校には新しい知識が得られる、積極的に人と関われる、全力で頑張れる環境がある」ことを明確にまとめ上げました。

 続いて登壇した生徒会長の3年生は、吹奏楽部に所属しながら、1年次に生徒会の会計、2年次に副会長と経験を積み、「過去の自分を乗り越える」ことを有言実行しています。将来は看護師を目指しているということでした。

 発表した生徒二人はともに明朗なスピーチで、参加者から温かい拍手を浴びていました。

 

 国際学院は、ユネスコスクールとして2017年に日本初開催のIFW(国際交流会)のホスト校を務めたほか、SDGsの担い手を育む教育活動を実践しています。さらに、DXハイスクールに指定されデジタル技術と理数教育の強化に取り組んでいます。

 広報室長の田中先生からは、コロナ禍後さまざまな学校活動、日常生活が戻り、海外研修なども復活し、海外交流が活発になったことが伝えられました。

 大学進学のための取り組みとしては、放課後や季節ごとの講習や予備校講師による授業や講座を設置し、進学を強く後押ししています。また、土曜日には「GMARCH対策講座」など多彩なプログラムが設けられています。

 指定校推薦枠は、昨年度は東洋大学18名、日本大学14名など豊富です。一方、部活動も盛んで、陸上競技部や射撃部などが全国大会で種目優勝しています。

 

 続いて、余座教頭先生から通信課程の説明がありました。全日制開校4年後の2002年に併設された広域通信制課程の高校で、大宮駅から徒歩15分の大宮学習センターに設置されています。週4日登校し、それ以外の日は自由登校となっているので、自分のペースに合わせゆとりある高校生活が送れます。文化祭は併設の短期大学との合同で行われるなど賑やかな行事もあります。

 全日制との交流もあり、2年次の進級時には通信制から全日制へ移籍することも可能となっています。

 今年の新たな取り組みとして「全日制と通信制の一体化募集」が始まります。

 全日制受験者のうち、出願時に希望すれば、通信制の合否判定(全日制合格者は判定しない)を追加受験料無しで受けることができるようになりました。

 国際学院の一体化募集は、他には見られない新たな取り組みとして注目されるでしょう。(文・宮崎文雄)

 

※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

サイト内の国際学院高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴~学校からのメッセージ2025~

建学の精神「誠実・研鑽・慈愛・信頼・和睦」を柱に人づくり教育を実践。また、ユネスコスクールとして、SDGsの目標達成を期した教育にも専心しています。様々な経験を積むことで感性を磨き、知的好奇心を高められるのが国際学院です。

 

関連記事

 教育関係者対象説明会参加レポート

  ①県立春日部東高校

  ②県立宮代高校 蓮田松韻高校 幸手桜高校

  ③ 県立和光国際高校

  ④県立岩槻高校

  ⑤ 県立春日部高校

  ⑥聖望学園高校

  ⑦県立小川高校

  ⑧県立川口北高校

  ⑨県立不動岡高校

  ⑩昌平高校

  ⑪県立久喜高校

  ⑫県立杉戸高校

  ⑬県立大宮高校

  ⑭県立春日部女子高校

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP