埼玉新聞社 高校受験ナビ

教育関係者対象説明会参加レポート⑲上尾高校

2025年10月10日配信

68年の伝統

進学と部活を両立できる学校生活

 9月26日、上尾高校において学習塾・教育関係者対象学校説明会が開催されました。今回が初めての試みでしたが、来年度以降も実施される予定です。

 

◆文武不岐と自主自立の校訓のもとで

 上尾高校は、上尾市で最も歴史のある高校で、創立68年を迎えます。これまでに25,000人を超える卒業生が各界で活躍しており、特に上尾市役所や埼玉県庁など、地域の行政機関で活躍する卒業生が多いことが特徴です。全日制と定時制が併置されており、今回は全日制の普通科と商業科について紹介がありました。

 校訓は「文武不岐(ぶんぶわかたず)」と「自主自立」。勉強と部活動の両立、そして自ら考え行動する力を育むことを大切にしています。文化祭や体育祭などの学校行事は、生徒の手で企画・運営されており、主体性が重視されています。

 

◆普通科:一つ上の進路実現へ

 普通科では、週32時間の授業時間を確保しており、月曜日・金曜日は7限目まで授業がある一方で、土曜日は休みです。勉強と部活動の両立がしやすい体制が整っています。

 進学実績として現役大学進学率は81%です。国公立大学やGMARCHを目指す生徒がいる一方、日東駒専を志望する層が最も多く、体育系の進路を選ぶ生徒もいるなど、進学の選択肢が広いのが特徴です。全体の55%が一般選抜、残りは推薦・総合型選抜で受験しています。

 授業ではiPadの活用も進んでおり、ノート代わりに使う生徒が増えています。

 

◆商業科:資格取得を生かした進学重視のカリキュラム

 商業科では、民間企業への就職を希望する生徒は少なく、多くの生徒が大学進学や公務員を目指しています。大学進学率は約55%。全員が推薦・総合型選抜での受験を予定しています。商業系・経済系の学部を志望する生徒が中心で、推薦・総合型選抜に特化したカリキュラムが組まれている点が特徴です。指定校推薦では明治、中央、法政などさまざまな大学が含まれます。

 

 

◆活発な部活動と充実した学校行事

 運動部15、文化部11、同好会5と部活動の選択肢は豊富です。野球部は過去に甲子園出場経験があり、陸上部、ワンダーフォーゲル部は2年連続インターハイ出場の好成績を収めています。近年では、男子バレーボール部の活躍も注目されています。

 また、「駅から最も近い学校」として知られ、JR北上尾駅から徒歩30秒という立地も魅力です。放課後も充実した活動が遅くまで行われています。

 学校行事も多彩で、遠足、競技会、文化祭、体育祭など、いずれも生徒主体で盛り上がるイベントです。高校2年時の修学旅行は、沖縄への3泊4日を予定しています。

 

 最後には令和8度入試概要の説明があり、「過去問に挑戦すること」が合格への第一歩であると紹介されました。

 説明会終了後には施設見学も実施されました。今後の生徒・保護者向けの説明会では、在校生と直接話ができる機会があります。ぜひ、参加して、在校生の雰囲気や母校愛に触れてみてはいかがでしょうか。(文・山本直登)

 

※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

サイト内の上尾高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴~学校からのメッセージ2025~

「文武不岐(ぶんぶわかたず)」「自主自立(じしゅじりつ)」の校訓のもと、勉強や部活動、学校行事に全力で取り組む生徒が多い学校です。部活動では、陸上競技部やワンダーフォーゲル部がインターハイに2年連続出場するとともに、ソフトテニス部やバレーボール部等も関東大会に出場するなど、多くの部活動が活発に活動しています。また、国公立大学や難関私立大学に進学する生徒も増えつつあり、着実に進路実績が伸びています。

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