埼玉新聞社 高校受験ナビ

教育関係者対象説明会参加レポート⑳浦和第一女子高校(浦和一女)

2025年11月21日配信

自分らしく過ごせる3年間

質の高い授業で3人に1人が国公立合格

 

 11月15日、浦和第一女子高校(以下、「浦和一女」)において、第1回教育関係者対象学校説明会が開催されました。

 本説明会は、塾をはじめとする教育関係者に対し、改めて浦和一女の教育の質と魅力を深く理解してもらい、中学生への適切な情報提供と進路指導に繋げてもらうことが主な目的です。

 

◆「一生懸命頑張る仲間」と過ごす3年間 ~在校生が語る一女の魅力~

 山崎正義校長は冒頭の挨拶で、生徒との面談を通して得たリアルな声を紹介しました。「手が届くかどうか分からないけれど、精一杯頑張って挑戦した」、「一生懸命に頑張ってくる人たちと高校生活を充実させたい」といった思いで浦和一女を志望した生徒たち。校長は「受験勉強は自分を高める貴重な経験。その価値を理解した生徒に来てほしい」と語りました。

 また、生徒から「学校の魅力が外に伝わっていない」という声があったことをきっかけに、現在は公式Instagramを開設。生徒の様子や学校生活を発信し、「雰囲気の良さ」を視覚的に届ける工夫を始めています。

 

 

◆圧倒的な学習量と質の高い探究活動

 小野徹生教頭からは学校概況の説明がありました。

 浦和一女のカリキュラムは、高1で基礎を固め、高2から文理分け、高3では受験に特化した科目構成となっています。

 学習時間を確保するため、「入学式の早期実施」「隔週土曜授業」「週2回の7時間授業」など、時間の使い方にも工夫が施されています。

 また、女子校ならではの視点として「ロールモデルとなる女性の研究」など、将来のキャリアを見据えた探究学習にも力を入れています。

 さらに、20年以上にわたり文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定校として研究活動に取り組み、昨年度はスーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会で最も優秀な研究発表を行った学校に与えられる文部科学大臣表彰に選出されています。 

 

◆進学目標達成を支える万全のサポート体制

 進学指導面では、「共通テスト全科目受験率8割超」「現役国公立合格者が学年の半数」「難関10大学+医学部医学科への現役合格40名」という高い目標を掲げ、教員作成の実力テストやOGによるガイダンス、保護者との連携など、手厚いサポート体制が整えられています。

 令和7年度の進路実績では、国公立大学138名合格と過去最高の実績を記録し、3人に1人以上が国公立大学に合格しています。また、国公立大学医学部医学科も9名合格しています。

 

◆女子校であること ~浦和一女の強み~

 近年、「学校の雰囲気が良さそう」「女子校だから」という理由での志望が増えているといいます。価値観の近い仲間に囲まれ、自分らしく過ごせる環境が整っており。保護者も“娘の親”という共通項からPTA活動も盛んに行われています。

 

◆落ち着いた授業風景と英語多読プログラム ~図書館に大きな秘密~

 説明会後には授業公開も行われました。

 生徒たちは黙々と集中して授業に臨み、ひたすらノートをとる姿や、休み時間は落ち着いた雰囲気で一人一人が行動する姿が印象に残りました。

 そして、図書館には、約6万冊の蔵書があり、そのうち1万冊が英語書籍です。10年以上続く「英語多読プログラム」では、3年間で100万語読破を目標に、絵本をはじめとする入門レベルからノンフィクションや理系専門書の上級レベルまで多彩なラインナップが用意されています。

 

 学校の公式Instagramでは、こうした魅力が日々発信される予定です。

 

Instagram

埼玉県立浦和第一女子高等学校【公式】

 

(文 山本直登)

 

※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

 

サイト内の浦和第一女子高校の基本情報は→こちら

 

学校の特徴~学校からのメッセージ2025~

開校以来120年以上にわたり埼玉県女子教育のトップリーダーとして、国内外で活躍する4万人余りの卒業生を輩出してきた全国屈指の公立女子進学校です。浦和一女には、生徒同士の「知の交流」による白熱した授業、心と体を鍛え友情を育む部活動、一つのことを成し遂げるために全力投球する学校行事など、皆さんの持てる力を最大限に伸ばす様々な教育活動があります。

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