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新聞はオワコン?川越女子高校でNIE授業

新聞を広げながら、佐藤教諭の授業を受ける生徒たち=県立川越女子高校

 

 新聞の活用法を学ぶ授業が、川越市六軒町の県立川越女子高校(西野博校長)で開かれた。講師を務めたのは、日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)アドバイザーで、県立所沢北高校の佐藤弥生教諭。受講した1年生の生徒らは実際に新聞を広げ、多彩な記事に触れた。佐藤教諭は、「新聞を通して、社会や他者が見えてくる。進路も見えてくる」と、生徒らに呼びかけた。
 「紙の新聞はオワコン(終わったコンテンツ)だと思う?」。冒頭、生徒らに問いかけた佐藤教諭は、インターネットのニュースとは違い、新聞は何重ものチェックを経て届けられることなどを説明。「紙とデジタル、それぞれの良さがある。二刀流が求められる」と強調した。
 また、生徒たちに実際の新聞を広げさせ、いろいろなジャンルのページがあることや1面のインデックスの存在などについて解説。授業は終始、生徒同士で討論させながら展開。見出しを考えるクイズも出した。さらに、新聞活用の授業などを通して、進路を見いだした卒業生たちの活躍ぶりをスライドで紹介した。
 同校では各クラスに毎日、5紙が届けられ、日常的に新聞に触れられる環境となっている。週1回、気になった記事を切り抜き、ノートに貼る実践も実施。当日の授業は、一つのクラスで行った内容をリアルタイムで、各クラスにリモート中継した。
 小西双葉さん(15)は、「NIEの大切さが分かった。紙とデジタルの二刀流が必要で、自分の頭で考えることが大切だと思った」。澤田典佳さん(16)は、「普段あまり新聞を読んでいないが、詳しく知ることができた。新聞に触れる機会を増やしたい」と、話していた。

 

=埼玉新聞2025年7月27日付11面掲載=

 

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